NO団体名主な企画内容
40 大阪市立新北島中学校科学技術部(大阪府) 「"自分たちで大和川河口での課題を見つけて、問題解決する方法を考えよう!"」
"学校近くの大和川のゴミ問題について、支流を含めて色々な場所での状況を調査し、川のプラスチックゴミを減らすためにはどうすればよいかという解答のない問題に取り組み、仲間と協力しながら主体的に行動する。"

速報レポート15 コカ・コーラ環境教育賞 優秀賞受賞

活動日 8月23日(金)~25日(日)
参加人数 本校 中学生2名 指導者1名
他団体 小学生8名、中学生10名 高校生10名 指導者14名
活動場所 雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス(北海道栗山町)
活動の目的

  • 全国から集まる環境団体の活動や考え、研究などに触れて自分たちの活動に活かす。
  • 大和川のゴミ問題について発表をして、川のプラスチックゴミ問題を訴える。
  • ペットボトルのポイ捨てを少なくする方法を、コカ・コーラ教育・環境財団の人たちに提案する。
  • 全国からの環境団体の人たちと交流をする。
  • 北海道の里山(栗山町のハサンカップ里山再生地区)の自然に触れる。

活動内容

 3年以上環境活動をしている団体で応募要件を満たしている場合に応募できる『コカ・コーラ環境教育賞』に5月時点で応募しました。過去2回応募してダメだったので、多分プラスチックゴミ問題を扱っているから無理だろうと諦めていたところ、7月に最終選考に選ばれたと連絡があり、北海道の栗山町で行われる最終審査に参加することになりました。
 最終審査にはB1サイズの壁新聞と、5分間の口頭発表用のプロジェクター用の資料の提出が必要だったため、部員と作成しました。(今回は過去8年間の活動について記述する必要があったので、いつものように完全に部員任せというわけにはいきませんでした。)
 8月23日に伊丹空港から新千歳空港を経て、会場に到着しました。まず自己紹介をして、各団体で名刺交換を行いました。その後、プレゼンの動作確認をして1日目が終了しました。
 24日に朝から最終審査会が体育館で開かれ、先に小中学生の活動表彰部門が行われました。前日のくじ引きで決まった順番で、新北島中学校科学技術部は10番目の最後になりました。さまざまな団体が発表していましたが、ほとんどは生徒(または児童)2名と指導者1名が登壇し発表していましたが、普段から部員だけで発表するようにしているので、事前に事務局に生徒2名が登壇して、リモコンでPCを操作する旨を伝えておいて、そのように発表しました。発表の中身は、大和川のプラスチックゴミの観測値や、全国川ごみネットワークの全国のデータの引用(許可をとりました。)、ポイ捨てを少なくする方法の提案(秘密)、新北島中で実施したこと、謝辞などを発表しました。口頭発表は参加できなかった部員や知り合いの学校のプレゼン学習用に撮影をしました。その後、高校生の次世代部門の発表が行われ、最終審査会は終了しました。その後は、栗山町のハサンカップ里山再生地区で日本ザリガニ探しをしたり、オオムラサキ館で、オオムラサキの幼虫を観察したりしました。その後、水の循環についてのワークショップを屋内で受けて、夕食後に大学生ボランティアが主催したクイズ大会で参加者が楽しみました。
 25日の朝に結果発表と表彰式が行われ、新北島中学校科学技術部は優秀賞(参加した団体がもらえる賞)をいただくことになりました。表彰式は他の団体がやはり生徒2名と指導者1名で登壇していましたが、発表と同じ理由で部員2名のみで賞状と目録を受け取りました。最優秀賞を受賞した団体のプレゼンテーションの再演があったのち表彰式が終了し、閉会式の間までに各団体がお互いを取材して今回の活動についてまとめるラップアップが行われました。閉会式でペットボトルの回収率や再利用方法などのお話があり、環境団体の人でも案外知らない人が多いのにびっくりしました。その後バスで新千歳空港まで送ってもらい、そこで解散になりました。
 今回の活動にはtwitterの利用が呼びかけられていましたが、参加団体で利用していたのは新北島中学校だけでした。今回、最優秀賞は逃しましたが、twitterのコメントに『ご報告ありがとうございます
 財団の役員会や、各地のコカ・コーラのスタッフに、活動をお伝えしますね』とあったので、単なる社交辞令だとは思いますが、もし新北島中の提案や活動内容でほんの少しでも川のゴミの低減につながればと思います。

指導上の留意点

  • あくまで主体は部員なので、指導者であまり指示は出さずに部員たちの考えを尊重した。
  • 前日の練習なども自主的に行わせた。(まったく指示は出さずに自分達で練習させた)
  • ソバアレルギーの部員がいて、環境ハウス自体が正式な宿泊施設ではないので、ソバアレルギーに完全対応していないと言われたので、エピペンの携帯や体調管理など細心の注意を払いました。(あくまでも完全対応できないという話しでしたが、行ってみた所ほとんど問題ない様でした)
  • 保護者の希望があったので、twitterで現在の様子を伝えるようにした。(活動終了後、削除しました。)

指導者として失敗したところ(ヒヤリハット含む)

  • 口頭発表は5分を厳守してくださいと財団のガイドブックにあったので、4分50秒でおさまるように練習を重ねたが、6分以上発表している団体(最優秀賞を受賞した団体も)が複数あった。長く発表できれば当然有利にはなるので、賞をとることを目的にするのだったら、2割以上時間を多くとって話したほうが良かったのかもしれない。ただ、他の多くの団体も5分前後で発表していたので、ルールは守るべきだと思うし、指導者としても5分のルールを生徒に守らせることが大切だと思います。
  • 指導者と名刺交換を積極的にするつもりだったが、研究発表会と今回の環境団体では参加者の雰囲気がだいぶ違い、面食らってしまってあまり名刺交換ができなかった。


雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス

プラスチックの分別

自己紹介


新北島中の壁新聞

新北島中の口頭発表

質疑応答


ハサンカップ川での水生生物調査

オオムラサキの幼虫

表彰状授与(新北島中)


再生ペットボトル素材を使った表彰状

ラップアップでお互いに取材

ラップアップ発表

            

参加部員の感想

  • 飛行機がすごいこわかった。最初は死を覚悟しました。他の小・中・高の学校さん達もとてもすごい研究や考えがあってびっくりした。たくさん名刺を交換したが、みんな優しそうな人だった。発表会では、音楽などの演出がすごいこっていた。やかげ小中高こども連合さんが、どうどうとお金もうけといっていて、すごいなと思いました。とても印象に残りました。(自分の)発表については、とても緊張したが結構上手にできてよかった。山や自然体験をしたが、虫が多すぎて(虫が苦手な自分は)見ている暇もなかった。オオムラサキ館もちょう蝶がいたから楽しめなかった。夜ではバーベキューでとてもおいしかった。クイズ大会もみんな楽しんでいてよかった。科学技術部は優秀賞を受賞しました。最優秀賞には一歩届きませんでしたが、頑張ったからいいと思います。きちんと賞状と目録を受け取りました。これからも頑張ります。最後のラップアップでは、とても盛り上がり、すべての団体さんたちはいい経験になったと思います。3日間いい経験だと思います。 太子町立中学校…キャンドルナイトの発想は良いと思いました。やかげ小中高こども連合…こどもだけで活動はすごい。西表ヤマネコクラブ…(台本を使わず)暗記していた。屯田北中学校…ほとんど原稿を見ずに(発表)していたからすごいと思いました。(3年部長T.T)
  • 太子町立中学校の人とは仲良くできそう。いつもの交流会より名刺を多くもらえた。高校の先生と話ができて楽しかった。だいぶ昼寝した。窓ガラスに虫が大量にくっついてた。発表の時はすごい眠気があった。とても緊張した。練習のときよりもしっかり発表できてよかった。同室にとても面白い高校生がいた。コーラの金属のボトルをめっちゃ集めてた。)BBQでけっこう食べた。とてもおいしかった。クイズ大会がグダグダだった。(2年Y.M)

参加していない部員(撮影した写真や映像を見て)

  • どの発表者や団体も、環境保全をする目的がしっかりしているなと感じました。新北島中学校の発表は(質疑応答で)スポーツゴミ拾いのゴミを集める方法をしっかり話しているなと思いました。(3年S.M)
  • 太子町立中学校…歴史と科学を結び付けて考えているところが良いと思いました。やかげ小中高こども連合…こどもで利潤のことを考えて金を運営していてすることが壮大でおもしろそう。東加積小学校…校長先生が印象に残る。屯田北中学校…防風林の活動がすごい。(3年K.S)
  • みんなプレッシャーに打ち勝っていてすごいなーと思った。新聞に新北島の字があって載っているなーと思った。(1年Y.K)
  • 太子町立中学校…150人で676Lのゴミを拾うことは、とてもすごいと思います。イベントを開催して二上山の山に約200人も参加してもらうこともすごいと思います。いろいろな学校の人たちは、発表がうまくて文章も上手く読めていたのですごいと思いました。太子町立中学校の発表が良かったです。(1年K.Y)



速報レポート1 和歌山県天神崎自然観察教室の参加
速報レポート2 身近な水環境の全国一斉調査と海ごみゼロウィークの参加
速報レポート3 河原のゴミ調査
速報レポート4 ブルーサンタ(海の日のゴミ集めイベント)参加
速報レポート5 中田中学校科学部の顧問の先生が見学
速報レポート6 大和川の塩分調査
速報レポート7 近畿水環境交流会
速報レポート8 流域・子どもの「生きもの」ミュージアムにブース出展
速報レポート9 平林小学校で科学教室を運営
速報レポート10 新北島小学校で科学教室を運営
速報レポート11 滝畑ダムの内部見学
速報レポート12 大和川塩分調査パート2と発表練習
速報レポート13 東京大学での河川基金研究成果発表会で優秀成果賞を受賞
速報レポート14 研究活動発表交流会を運営して開催
速報レポート15 コカ・コーラ環境教育賞 優秀賞受賞
速報レポート16 住之江まつり
速報レポート17 第71回大阪市中学校生徒理科研究発表会で発表
速報レポート18 WORLD CLEANUP DAY に参加と新聞掲載
速報レポート19 狭山池・東除川・西除川の観察、ゴミ調査
速報レポート20 大阪府学生科学賞出品
速報レポート21 大阪市総合文化祭で研究発表

プログラム検索に戻る