NO団体名主な企画内容
10 つくし野ビオトーププロジェクト(東京都) 「都市近郊に住む子どもたちが、作物を植え・育て・収穫し・食べ、いきものとふれあう『体験的環境学習活動』」
人類未曽のコロナ禍に負けることなく、春から秋にかけ、「自ら作物を植え・育て・収穫し・料理して食べる活動」を通じ、自らや生き物の命や地域環境について理解を深める企画。

速報レポート38 モンシロチョウ えっ外来種?

活動日 :2021年10月22日
活動場所:東京都町田市つくし野
活動内容

           :以下をご参照ください。

モンシロチョウ えっ外来種??
  最も身近なチョウ キャベツには害虫! 



畑を見回っていると(10月中旬)羽化したばかりのモンシロチョウに出会い。
なぜ、羽化したばかりかというと、羽がまだ完全に広がっていないからそれと分かる。



以前は、害虫・益虫という農業の視点から紹介されることが多かったけれど、最近は生態系全体の役割からの視点で、平等に扱われることも多く、害虫と表現されることは減っている。
でも、野菜栽培など農業する立場からすれば、憎き害虫には違いなく。(涙)
私たちの活動は、すべての生き物にやさしいビオトープ畑を標榜しているので、捕まえて殺してしまうわけにはいかず…。トホホ。





この最も身近な生き物「モンシロチョウ」、調べてみるともともとは外来種。
末尾に一部を転記したウィキペディアによれば、
「日本のモンシロチョウは、奈良時代に大根の栽培と共に移入されたと考えられている。」
中国から種で渡来したなら、卵も幼虫も蛹も成虫も日本には渡来しにくいようにも思えるけれど…。どういう方法で渡来したのだろう?

環境省の外来種法の定義によれば、
「導入(意図的・非意図的を問わず人為的に、過去あるいは現在の自然分布域外へ移動させること。導入の時期は問わない。)によりその自然分布域(その生物が本来有する能力で移動できる範囲により定まる地域)の外に生育又は生息する生物種(分類学的に異なる集団とされる、亜種、変種を含む)。」
この定義では、稲作とともに南方から生息範囲を広げてきたスズメや身近な雑草の多くも外来種。
まあ、歴史の中でいつどのようなタイミングで、どのような方法で日本に来て、その後、在来種や生態系にどのような影響を及ぼしているかどうか?が最も問題なのだけれど…。
そもそも日本人だって、渡来人などの混血なのだから…。
これらは、モンシロチョウの食害にあった私たちの畑のキャベツ。
さすがに、ここまで食べられると収穫異体験ができなくなるので、忌避剤としての木酢液や消毒薬を撒かざるを得なくなってしまった。



同じアブラナ科でも、ハクサイよりもブロッコリーよりも被害は圧倒的にキャベツが多い。



ウイキペディアによれば、モンシロチョウは以下
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6
一部を引用すると…。
「全世界の温帯、亜寒帯に広く分布する。
日本に分布するのは亜種 P. r. crucivora とされている。
幼虫の食草は、キャベツ・ハクサイ・ブロッコリーなどのアブラナ科植物なので、農業では放置出来ない害虫で、農薬による防除の対象である。
モンシロチョウは葉菜類の栽培に伴って分布を広げてきた。
日本のモンシロチョウは、奈良時代に大根の栽培と共に移入されたと考えられている。
北アメリカでは、1860年頃カナダのケベック州に移入され、現在では北はカナダ・アラスカ南部から南はメキシコ北部まで分布する。
分布域を広げるためか、まれに大群を作って移動することがある。
日本では、成虫が3月頃から10月頃まで長い期間にわたって見られ、年に4-5回ほど発生するが、発生する時期や回数は地域によって異なる。
北海道の一部のように寒冷な地域では年に2回ほどしか発生しないが、温暖な地域では年に7回発生することもある。
蛹で越冬する。」

可愛いモンシロチョウは、かなりの高率で寄生バチに幼虫はむしばまれていて、成虫になれるのは限られている。
これを知ると哀れに思えてくる。
キャベツとモンシロチョウと寄生バチの、食うか食われるかの化学物質を通じた攻防はとても興味深く、かつとても恐ろしいのだけれど、またの別の機会に…。

なお、この報告は、下記の当団体専用HPに掲載し、公開したものをベースにしています。
https://biotop-project.blogspot.com/2021/10/blog-post_22.html#more


速報レポート1 「畑のお世話  ~キャベツやホウレンソウの収穫をしよう!」 
速報レポート2 「畑のお世話~ ジャガイモを植えよう!」
速報レポート3 「畑のお世話~ 野菜の収穫活動」
速報レポート4 「畑のお世話~ 野菜の収穫活動」
速報レポート5 「はたけのお世話 ~サヤエンドウ、茎ブロッコリー、リーフレタスの収穫」
速報レポート6 「さあ、ことしはなにやろう?」
速報レポート7 「畑のお世話~野菜の収穫」
速報レポート8 「畑のお世話~野菜の収穫」
速報レポート9 「畑のお世話~サツマイモの苗を植えよう!」 
速報レポート10 「畑のお世話~ソラマメを収穫しよう!」 
速報レポート11 「畑のお世話~野菜の収穫」
速報レポート12 「畑のお世話~野菜の収穫」
速報レポート13 「畑のお世話~野菜の収穫」
速報レポート14 「畑のお世話~ジャガイモの収穫」 
速報レポート15 「畑のお世話~ミニトマト・サヤインゲン・モロッコインゲンの収穫」 
即法レポート16 「畑のお世話~土手の草刈りと野菜の収穫」 
速報レポート17 町田市HPで当団体の活動を紹介 
速報レポート18 スクールニュースvol.558で当活動を紹介 
速報レポート19 スクールニュースvol.563で当活動を紹介 
速報レポート20 スクールニュースvol.572で当活動を紹介
速報レポート21 スクールニュースvol.573で当活動を紹介
速報レポート22 活動報告:第8回特別活動
速報レポート23 畑のお世話
速報レポート24 畑のお世話
速報レポート25 畑のお世話(その3)
速報レポート26 畑のお世話(その4)
速報レポート27 冬野菜の苗づくり
速報レポート28 こどもの国 下見探索 (1/2 環境篇)
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速報レポート30 このタネ、なあに?
速報レポート31 中秋の名月 「月は見ていた?」
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速報レポート33 第6回定例活動「特別企画~こどもの国で生きものをさがそう!」
速報レポート34
速報レポート35 活動案内:第7回定例活動
速報レポート36 活動報告:第7回定例活動
速報レポート37 スクールニュース Vol.592 で紹介
速報レポート38 モンシロチョウ えっ外来種?
速報レポート39 開催案内:第9特別活動

■別年度のレポート
2023年度 都市近郊に住む子どもたちが、作物を植え・育て・収穫し・食べ、いきものとふれあう『体験的環境学習活動』 実施レポート

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