NO | 団体名 | 主な企画内容
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22 |
伊那市立長谷中学校(長野県) |
「鹿嶺の頂を極める! 〜激辛ジビエカレーで地域おこし〜」 "鹿嶺高原キャンプ場でカレーフェスを行う。材料は全て中学生が学校で育てた野菜、捕獲した鹿肉を使用。地域おこし協力隊と共に、鹿嶺高原の自然を体験しながら、その魅力をPRし地域活性化を目指す。" |
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速報レポート14
活動日:7月2日(月)
参加者:長谷中学校1学年13名
指導者:学校職員1名
【学級通信より】
「「命をいただく」を考える」
しんでくれた 詩・谷川俊太郎
うし しんでくれた ぼくのために そいではんばーぐになった ありがとう うし
ほんとはね ぶたもしんでくれてる にわとりも それから いわしやさんまやさけやあさりや いっぱいしんでくれてる
ぼくはしんでやれない だれもぼくをたべないから それに もししんだら おかあさんがなく おとうさんがなく おばあちゃんも いもうとも
だからぼくはいきる うしのぶん ぶたのぶん しんでくれたいきもののぶん ぜんぶ
初出/「ぼくは ぼく」(童話屋) |
ぜひ、みんなにこの詩を紹介したくて、昨日は谷川俊太郎さんの「しんでくれた」という詩を読んでもらい、話し合いをしました。
今日は山に入り、くくり罠を仕掛けました。仕掛けたからには後戻りはできない。命と本気で向き合う時です。今までも命について、この学習の意義について、みんなで考えてきました。私自身もたくさん勉強しています。
昨日は「鳥獣食害」「害獣」って、人間から見た呼び方で、もともと害を及ぼすために生きているわけではないこと、動物たちが山を下りてきてしまう理由、里山の必要性、地球温暖化、いろいろな面から考えました。そして「命」のことも。
小淵さんも以前、「動物と人間の共存」の話をしてくださいました。猟師さんたちは、手当たり次第に動物を捕っているわけではなく、数の調整をして山の中のバランスをとっているということでした。調整をすることで動物たちは里に下りてこなくても済み、人間の作った作物の味を知ることもない。「共存の方法」はこれ以外にもいろいろな方法もあるということも教えてくださいました。
私は「命を請け負う」という言葉にいつも考えさせられます。捕った命、いただいた命に、どう自分が向き合えるか。それは日頃の自分の食生活でも考えられます。焼き肉、ケンタッキー、マクドナルド。「おいしい」「まずい」だけでなく、詩の最後の連「だからぼくはいきる うしのぶん ぶたのぶん しんでくれたいきもののぶん ぜんぶ」のように思いたいです。
生徒の感想より
- せつない詩だと思った。だけどこれは本当のことだと思った。改めて考えてみると、生き物を殺すということは死んでもらうということなのだとよく分かった。何度かこういうことを考えたことはあったが、これだけ深く考えると、少し心配になってきた。でもやるからにはしっかりやりたい。
- シカを捕るということは、命を奪うことだけを思ってはいけないと改めて思った。しっかりと鳥獣食害、害獣についてしっかり考えていきたいです。あと「里山」という言葉を覚えておきたいです。
- この一時間で、豚も牛も鳥も野菜もみんな死んでくれているということが改めて分かった。何気なく食べている食事も、みんな死んでくれたから食べられる。今、生きているのもみんな死んでくれたから生きている。そのことを自覚したい。また食べる前の「いただきます」食べ終わった後の「いただきました」は命をいただきます、いただきましたと言っている。だからただ単に言うだけではなく、しっかりと心を込めて感謝しながら言いたい。これからシカの命をとる。血を見るのが怖いし、捌くところはあまり見たくない。でも自分はこのようなことをして生きているということを学ぶので、嫌でもしっかり見ておきたいと思う。「命をいただく」ということをもう一度学ぶことができたので良かった。
- 殺すということは、害獣と呼ばれる動物たちを「おいしいから」ではなく、「害獣にしないために殺す」ということを学べた。
- この時間に「害獣を殺さずに被害を減らすことはできないか」と考えたけれど、やっぱり被害を減らすには殺さなければならないということがわかった。でもシカも人に食べられるために生きているわけではない。命について学べる機会だと思うので、ありがたさを忘れずに取り組みたい。
- 「害獣」と言ってシカ、イノシシ、クマなどを悪者にしていたけれど、原因を作ったのは人間であることが分かった。シカを捕ることはよく考えて、できるだけ捕ってからも向き合いたい。命のありがたみをしっかり考えて命をいただきたい。
- 自分たちは害獣を減らすために猟をするということを忘れないようにしたい。そして害獣も人間に何かしないように、私たちももう一度、山を見直し、人間も何かできるか考えたい。
- 卵だって、もうすぐ産まれて、これから生きようとしているのに、それをとって食べていることに気がついた。
- 自分たちが当たり前だと思っていることが、こんな死の詩になっているなんて驚いた。改めて、死などと向き合って生きていかなければいけないし、頑張って生きたいです。
- シカに例えてだけど、自分たちはすごく大切なことをやるんだということを忘れずに、罠を仕掛けたり、学習したりしたいです。そして大切な命を取ることも忘れないようにしたいです。
- 普段からお肉を食べるけど、何も思っていなかった。命を犠牲にしてお肉になっている。全ての命の感謝をしていただきたいです(タマネギ、ネギ、ピーマンも)。
- こんなことあまり考えたことがなかった。この1時間で改めて「命をいただく」ということを考えることができた。
- 今日、改めて、牛や豚などを食べることができて幸せだなと思った。本当に今までは「当たり前」と思って食べていたけれど、これからはしっかり「いただきます」と言って食べたいです。そして里山を少しでも多く整備し、増やして、できるだけ殺さずにしてあげたいです。
速報レポート1
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速報レポート3 6月以前の活動(2)
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速報レポート5 6月以前の活動(4)
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速報レポート9 6月以前の活動(8)
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