NO団体名主な企画内容
46 平尾台自然の郷(福岡県) 「平尾台カルスト大冒険! 〜3億5千万年の時代を超えて〜」
"平尾台を形作る石灰岩は、3億5千万年前に赤道近くにあった珊瑚礁が、海洋プレートにのって移動してきたものだと考えられている。平尾台の【大地の大冒険】の軌跡を辿って、ドリーネや洞窟を探検する。"

速報レポート5 『カルストキッズレンジャー』

実施日  7月22日(日)
参加人数 【小学4年生~6年生】9名  【ガイド】5名

 夏休みに親元を離れ、こどもたちだけでの自然体験企画『平尾台ふしぎ発見隊』を開催しました。‘平尾台のふしぎを発見し探究すること’をミッションに、午前はドリーネ探検、午後は洞窟探検を行いました。参加したこどもたちは全員違う小学校に通う4年生~6年生、この日が初対面です。最初は緊張の面持ちでしたが、ひとたび自然の中での活動が始まると、すぐに仲間意識が芽生えたようです。
 ドリーネ探検では、野に咲くお姫様のようなユリの花「ノヒメユリ」を発見しました。平尾台が自生地の北限とされる絶滅危惧種の野草です。こどもたちの発見によって、この日が開花宣言となりました。
 洞窟探検では、雨水と一緒に洞窟内に流れ込んだカエルやトカゲを発見しました。うっかり洞窟に迷い込んだ生き物たちはエサを捕まえることができず、やせ細っていく運命にあります。「地上に連れ出してあげたい」と心配そうに観察していました。
 また道中、温度計で気温を測りながら歩きました。「地上の最高気温は31.4°C、地下の気温は何度かな?」一般的に洞窟内の気温はその土地の年間平均気温で一定(平尾台の場合は15°C前後)と言われていますが、この日の洞内最低気温は11.4°C!!地上との気温差はなんと20°Cもありました。草原が広がる平尾台は、木陰がなく夏の日差しが厳しいですが、洞窟の中はひんやりクーラーいらずです。
 1日の活動の最後に、『カルストキッズレンジャー任命式』を行いました。‘これからも平尾台でいろいろなことを探究し、自然を大切に思う気持ちを培って欲しい’という願いを込めて、ひとりひとりに任命証書を手渡しました。


平尾台自然観察センターのレクチャールームで入隊式を行いました。

深い窪地がいくつも連なる‘川ドリーネ’を見下ろして「落っこちそう」「怖いね~」と言い合うこどもたち。

夏の平尾台を代表する野草 ノヒメユリ開花宣言!


涼を求めて‘産須根の穴’と呼ばれるミニミニ洞窟に立ち寄りました。入口の気温は何度かな?

ドリーネの内部でも気温を測ってみると、外に比べて4°Cも涼しいことが分かりました。

洞窟に迷い込んだ生き物探し


カエルやトカゲ発見!

上層によじ登って気分は探検家

洞窟から出てくると偶然、平尾台で飼われているヤギたちに出会いました。


レクチャールームに戻り、この日発見したことをホワイトボードに書き出しました。スペースが足りなくなる程、たくさんの発見がありました。

1日がんばりました。あなたをカルストキッズレンジャーに任命します。



速報レポート1 『レッツ!ボトムハンティング!』
速報レポート2 『ナニコレ珍百景に投稿!?』
速報レポート3 『雨水はどこへ行った?』
速報レポート4 『豪雨後のドリーネ探検』
速報レポート5 『カルストキッズレンジャー』
速報レポート6 『環境リサーチ隊、真っ暗闇を体験』
速報レポート7 『二学期の活動開始!』
速報レポート8 『自然が創り出したアスレチック』
速報レポート9 『ようこそ、霧の平尾台へ!』
速報レポート10 『鍾乳洞の中の植物』
速報レポート11 『祝☆3万人突破!』
速報レポート12 『野焼きを考える』
速報レポート13 『太古の動物に想いを馳せて』
速報レポート14 『平尾台を楽しむためのお約束』
速報レポート15 『平尾台は元ハワイ?!』
速報レポート16 『洞窟探検の本番に向けて』
速報レポート17 『岩の砦で自由研究』
速報レポート18 『アニマルサインを探そう』
速報レポート19 『平尾台と人々の暮らし』
速報レポート20 『平尾台に洞窟はいくつある?』
速報レポート21 『静かな地下世界』
速報レポート22 『洞窟探検本番』
速報レポート23 『秋深まる平尾台』
速報レポート24 『自然と人との共生』
速報レポート25 『羊クイズ』
速報レポート26 『こどもたちとガイドさんたち』
速報レポート27 『コウモリ冬眠開始』

プログラム検索に戻る