NO団体名主な企画内容
46 平尾台自然の郷(福岡県) 「平尾台カルスト大冒険! 〜3億5千万年の時代を超えて〜」
"平尾台を形作る石灰岩は、3億5千万年前に赤道近くにあった珊瑚礁が、海洋プレートにのって移動してきたものだと考えられている。平尾台の【大地の大冒険】の軌跡を辿って、ドリーネや洞窟を探検する。"

速報レポート22 『洞窟探検本番』

実施日  10月9日(火)
参加人数 【小学4年生】40名  【教員】5名  【ガイド】5名 +【助っ人】5名

 平尾台の麓に2校ある小学校4年生の洞窟探検本番を迎えました。この授業が行われるようになったのは20年程前。洞窟博士が平尾台の麓に住むこどもたちに講義を行っていたところ‘講義だけでなく、実際に洞窟に入ってみては?’ということで、まず1校から始まりました。10年程経った頃、隣の小学校も加わり現在の形となりました。
 この日は平尾台の石灰石鉱山で働く若者も助っ人に加わり、最強の布陣で、いざ入洞です。水が流れるコツゴツした岩場に「本当にここ行くん?」と言うこどもたち。まずはガイドとチームリーダーが先に進みます。リーダーの「滑りやすいよ。水はよけずに濡れながら来た方がいいよ。」という指示がチームメンバーに伝わると、みな覚悟を決めて後に続きます。後方を行く子は、最後尾の先生を気にかけ「教頭先生が遅れてるから安全な所で待ってて。」などと、先頭に伝えていました。途中、今も発達中の鍾乳石を観察しました。『鍾乳石が伸びるスピードは100年で1cm』というガイドの説明に、「エー!じゃあ、こっちの鍾乳石はもう1000年位経っとるってこと?」と驚いていました。狭い穴をハイハイしたり、泥んこの斜面をお尻で滑り降りたりすること90分間。再び見覚えのある場所に戻ってくると、探検も終わりが近づいていることを察して「もうちょっとや」と嬉しさと名残惜しさが混じった言葉が出ていました。2時間ぶりに地上に出て来た瞬間は、さっきまでの非日常な体験が嘘のような不思議な感覚を味わっていました。
 泥んこの体操着を着替えて、おわりの会で一人ずつ感想を発表しました。「リーダーが大変だった」「たくさん友達に助けてもらった」「汚れたけど楽しかった」「協力して最後まで頑張れた」などの発表がありました。最後に校長先生から「友達同士で助け合ったこと、ガイドさん・鉱山のお兄さんお姉さん・洞窟の管理人さん、たくさんの人のおかげで無事探検できたことに感謝の気持ちを忘れないこと。隣の小学校のお友達と、2時間同じ洞窟で過ごしたご縁を大切にすること。」といったお話がありました。
 ガイドの目には、洞窟探検の前後でこどもたちがぐんと成長したように見えます。この2校のこどもたちは、2年後同じ中学校に通うことになります。高校大学と進むにつれ、地元を離れる日がきても、この特別な授業が心の片隅に残ってくれることを願っています。生まれ育った故郷のこと、堂々とお話できる大人になってね。


フル装備で挑みます!

ヘルメット調整中

はじまりの会


準備体操

チーム毎に、いざ、入洞!

自然のままの洞窟へ


岩場あり

泥んこあり

水の中あり


2時間の洞窟探検

無事、出洞!晴れやかな顔のこどもたち。



速報レポート1 『レッツ!ボトムハンティング!』
速報レポート2 『ナニコレ珍百景に投稿!?』
速報レポート3 『雨水はどこへ行った?』
速報レポート4 『豪雨後のドリーネ探検』
速報レポート5 『カルストキッズレンジャー』
速報レポート6 『環境リサーチ隊、真っ暗闇を体験』
速報レポート7 『二学期の活動開始!』
速報レポート8 『自然が創り出したアスレチック』
速報レポート9 『ようこそ、霧の平尾台へ!』
速報レポート10 『鍾乳洞の中の植物』
速報レポート11 『祝☆3万人突破!』
速報レポート12 『野焼きを考える』
速報レポート13 『太古の動物に想いを馳せて』
速報レポート14 『平尾台を楽しむためのお約束』
速報レポート15 『平尾台は元ハワイ?!』
速報レポート16 『洞窟探検の本番に向けて』
速報レポート17 『岩の砦で自由研究』
速報レポート18 『アニマルサインを探そう』
速報レポート19 『平尾台と人々の暮らし』
速報レポート20 『平尾台に洞窟はいくつある?』
速報レポート21 『静かな地下世界』
速報レポート22 『洞窟探検本番』
速報レポート23 『秋深まる平尾台』
速報レポート24 『自然と人との共生』
速報レポート25 『羊クイズ』
速報レポート26 『こどもたちとガイドさんたち』
速報レポート27 『コウモリ冬眠開始』

プログラム検索に戻る