「『♪夕やけ小やけ♪の里』から自然体験レッツ・ゴー！」速報ニュース３

１　自然は芸術家・・・葉っぱタペストリーにチャレンジ！
　今日は、「みんなでミニ卒業制作」ということで、６年生６人が校庭に集合しました。子どもたちは、何が卒業制作だかわからないままに集まったようで、少しびっくりの様子。
　まず、今日の流れを説明し、校庭のあちこちの葉っぱを採集しました。校庭といってもすぐ近くに山々が迫っていて、いろいろな木々があります。大きなビニール袋を用意して、思い思いのお気に入りの葉っぱ探しを行いました。子どもたちは、だれも見つけないようないろいろな葉っぱ探しにすぐに夢中になりました。「あれ、大きな葉っぱだ。」「こっちの方がおもしろい形だぜ」と自然に葉っぱのもついろいろな要素（大きさ、形、手触り、長さ、縁のようす）に気づいたようです。「この葉っぱは何かの形ににているなあー」「これは葉っぱの縁がぎざぎざでノコギリみたいだ」「よく見ると、葉っぱのスジがたくさんあるぞ。これは何のためにあるんだ」などなど・・・。また、「葉っぱがふわふわなのは、毛があるからだよ。さわってごらんよ」「葉っぱって、けっこう冷たいんだな」と五感を使った観察をすることができました。実際に葉っぱを手にして体験することが知的探求心を満足させ、さらに、次への疑問や課題意識をもつことができたようです。この時には、それぞれの樹木の種名などは、特に教えることはしませんでした。種名を覚えることはそれほど大切なことではなく、樹木に葉っぱに接すること。つまり自然体験に重きをおいた活動にしたからです。
　その後、図工室に持ち帰り、タペストリーづくりです。版画のローラーやばれん、版画インクなどを用意しました。版画インクを今回は、緑色にしましたが、秋にこの活動をする場合には、黄色や赤色などを使って、紅葉の色合いにしても楽しいと思います。インクは、葉っぱの裏にローラーでぬることにしました。これは、裏の方が脈がはっきりと隆起しており、脈の線などがきれいにはっきりとでるからです。ふつう、版画は紙を使いますが、このタペストリーづくりの場合には、布を使うことにしました。
　「恩方には、いろいろな木の葉があることがわかったな」「葉っぱでこんな模様ができるとは思わなかった」「いろいろな形ができて、線がきれいでおもしろかったな」と言っていました。その後、みんなで作ったタペストリーは、玄関に飾りましたが、学校中の皆がすばらしいステキだとほめてくれました。６年生も「さすがおれたち最上級生だろう。これはミニ卒業制作だ」と胸をはっていました。
　この活動を通して、いままで何気なく見ていた葉っぱ、その形や大きさ、脈（みゃく）の走り方など、再発見できてよかったと思います。特に、自然の作り出すやわらかな線や形・・・。まさに自然は偉大（いだい）な芸術家（げいじゅつか）です。みんなが驚き・喜び・楽しんでくれてタペストリーづくりは、その後、伝染し他の学年でも取り組んでいるようです。