「『♪夕やけ小やけ♪の里』から自然体験レッツ・ゴー！」　速報ニュース１７

　５年生の子どもたちが育てているトウモロコシが実り、いざ皆で食べようと畑に行って収穫しようとすると、何と見慣れない幼虫を発見。図鑑で調べたり、チョウの専門家である用務員さんに聞いてみたりすると、「クロコノマチョウ」ということがわかりました。このチョウは、もともとは、もっと南の伊豆半島南端から東海地方、紀州、四国・九州に生息するチョウということが専門書から知ることができました。
　今、５年生の教室では、クロコノマチョウの幼虫とさなぎがいます。継続観察を続けながら、今後はどのように成長変化していくか、子どもたちも楽しみにしています。そして、今日は、特別講師として、用務主事さんに地球の温暖化とチョウについてのレクチャーを受けました。
　本来、南や西の暖かな地域に生息するチョウが、地球温暖化の影響を受けて、少しずつ北上していることがいろいろな書物や情報などで知らされています。ツマグロヒョウモンは、今やあちこちに飛び交い、モンシロチョウに代わって、教材化も試みられています。また、最近では、ナガサキアゲハも本校の校庭で採集されています。このように子ども達は、実際に目の前で確認し、自然の姿の変化から体験的に地球温暖化を学ぶことができました。さらに、たった一匹の幼虫から、子どもたちは、地球の未来の姿に思いを馳せることができたと言えます。そして、このことは、地球の環境問題などにも興味・関心を持つようになりました。あらゆる機会に、今の地球の様子を伝えるためにも、自然の世界の体験や認識活動が今後も必要であると深く感じた次第です。

クロコノマチョウの幼虫

クロコノマチョウの成虫

地球温暖化とチョウの北上についてのレクチャーを受講中

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