NO団体名主な企画内容
38 ネイチャークラブ(兵庫県) 「命の環境を学ぶ自然体験」
小・中学生が中心となり、世代を超えた人々が動植物と触れ合い、学び合い、教え合う環境教育。形は変わりつつも命はつながり続けている「命の循環」を実感でき、地域貢献にもつながる活動。

活動報告13 「菜種の収穫」

日時  6月19日(日)8:30~16:00
参加者 小学生3人 中学生25人  大学生2人 大人7人 指導者3人
活動場所 尼崎市立成良中学校
活動内容

(1)菜種の収穫
(2)果樹園の観察

活動のねらい

●菜種の収穫作業と果樹園の観察を通じて、栄養塩循環のしくみについて理解を深める。
●協働の活動を通して尼崎の海の環境改善に対する仲間意識を高める。

(1)菜種の収穫
昨年10月下旬に種をまき、育ててきた菜の花が4月には満開となり、多くの菜種を実らせました。
この菜種は、尼崎の海の中に含まれ、海水のよごれの原因となるチッソやリンといった栄養塩を吸収させて育てたワカメと雑草や落ち葉と混ぜ合わせて作った堆肥を使って栽培してきました。
5月29日に2トンダンプカー4台分の菜種の株を刈取り、成良中学校に運んで乾燥させました。
今日は、乾燥させた菜種のサヤから種を取り出す作業をしました。


乾燥させた菜の花の株を板でしごきながらサヤを外していきます


サヤをもみながら種を取り出しふるいにかけて種を集めます。


今年は60㎏の種を収穫することが出来ました。

(2)果樹園の観察
8年前から落ち葉や刈り取った雑草で腐植土づくりを続けてきました。そこに尼崎運河で繁殖するコウロエンカワヒバリガイを砕いて混ぜ合わせました。4年前に熟成した腐植土を使って成良中学校の構内に、ミカン、キンカン、カキ、イチジク、リンゴ、ザクロ、ビワ、クリ、ナシを植樹して果樹園をつくりました。
今年の2月にコウロエンカワヒバリガイの貝殻を砕いて果樹の根元にまきました。
これは、果樹に花を咲かせるために必要な土中のリンを吸収させやすくする働きがあるからです。
土中のリンはアルミニウムイオンと結合していて水には溶けにくい性質となっています。貝殻を構成する炭酸カルシウムはリンをアルミニウムイオンと分離させ水に溶けやすくさせます。
その効果があったようで今年は、たくさん実っています。
特にリンゴはたくさんの実をつけています。食べてみると酸味があっておいしいと好評でした。


根元にまいた粉砕したコウロエンカワヒバリガイの貝殻

リンゴの実

クリもたくさん実っています

活動の振り返り

 今回の活動では、尼崎の海の汚れのもとになる栄養を吸収したワカメや貝が、大地の栄養となって、植物を育み、人間にも動植物にも役立つ環境に良い循環となっていることを多くの小中学生が理解することが出来ました。収穫した菜種からは役20リットルの油を搾ることが出来そうです。果樹園でも今年は多くの収穫が期待できそうです。自分たちが環境に良い循環の手助けをしていると誇りを持つようになってきたことが参加者の小中学生の言動から読み取れます。



活動報告1 「大阪湾フォーラムの開催」
活動報告2 「尼崎港の生物調査」
活動報告3 21世紀の森づくり
活動報告4 21世紀の森の巣箱観察
活動報告5 菜の花の観察 花見会
活動報告6 「花と緑のフェスタ」
活動報告7 「菜の花の観察会」
活動報告8 「循環畑づくり」
活動報告9 「ことこと倶楽部」と連携した「命を育む土づくり」
活動報告10 「尼崎の海と運河の生物観察」
活動報告11 「菜種の収穫」
活動報告12 「地域間交流農業体験」
活動報告13 「菜種の収穫」
活動報告14 「いのちのじゅんかんべんきょうかい」
活動報告15 「地域間交流農業体験」茶摘み
活動報告16 「21世紀の森づくり」
活動報告17 「尼崎の海の栄養循環」
活動報告18 「干潟の生物観察」
活動報告19 「綿の栽培・活用と平和のお話」
活動報告20 「猪名川の生物観察」
活動報告21 「甲子園浜の生物観察・尼崎運河・人工干潟づくりとミニヨシズづくり」
活動報告22 「森の保育園」
活動報告23 国際交流活動「巣箱づくり」
活動報告24 国際交流活動「ネイチャースクールと意見交換会」
活動報告25 「ヒマワリ畑づくり」
活動報告26 「循環畑づくりと尼崎運河の生物観察」
速報レポート27 「キャナルフェスティバル」
速報レポート28 「稲刈りと芋掘り」

■別年度のレポート
2017年度 命の循環を学ぶ自然教育 実施レポート

プログラム検索に戻る