速報レポート５　【鉄粒編】文室鉱山跡を探検したよ！②

　さて、文室鉱山跡に無事たどり着いた子どもたち。目的であるノロ（製鉄時に出るカス)は、見つけられたのでしょうか。
　まず、途中の山道は、転ばずに歩くのに精いっぱい。足元の石を調べる余裕など、まったくありませんでした。
　では、鉱山跡ではどうでしょう。下の写真では、一生懸命探しているようですね。しかし、探していたのはノロではなく、キラキラ輝く石でした。「ここでは昔、金や銀を採っていたかもしれません」と聞くや否や、子どもたち、特に男子はもう、金や銀を見つけたくてうずうずしています。「あっ、これ光ってる！」「おれも見つけた！」「先生、これ金ですか？」…。ノロのことは、すっかりどこかに飛んで行ってしまったようでした。
　しかし、「目的」を果たすことはもちろん大切ですが、子どもなら、その過程の「手段」が目的に転化することはよくあることで、それはそれで、その子にとって貴重な体験となるでしょう。途中でサワガニをつかまえて、てのひらから逃げないよう慌てて走り回っていた女子。帰りの山道で寄った、朽ち果てた廃神社で手を合わせていた男子。大人がいつの間にか忘れ去った何かを、子どもは大事に大事に持っています。

　山から降りると、次は五皇神社に行きました。継体天皇が味真野で暮らしていたとき、ここで学問所を建てて勉強されたとの伝承があり、「文室」の地名はそれが由来になっています。「お参りすると頭が良くなるぞ」と投げかけると、突然みんな真剣な表情になって、なぜか念仏を唱え始める子もいました…。
　最後は、継体天皇と奥さんの銅像がある万葉の里味真野宛で、自由時間を友達と満喫しました。芝生が広がり、清い水が流れ込むさわやかな池も、ところどころにあります。みんな時間と暑さを忘れて、走り回っていました。

• 登っているとき、たとえばカニがいたり、木がすっごく高かったり、木に何か文字が書いてあったりなど、すごいことばかりで、ドキドキが止まりませんでした。
• 帰るとき、キラキラ光る鉱石をいくつか見つけました。いちばんきれいなものを、お母さんのおみやげにしました。
• 昔の神社を見たとき、昔は山の中に神社を建てるのがはやりだったのかと思いました。
• 五皇神社の階段が何段あるか、数えたら１１０もあり、びっくりしたし、つかれました。
• 五皇神社は継体天皇が勉強したところだと聞いて、どんな勉強をしていたのか、気になりました。
• 自由時間に、「谷口家」という昔の家に入りました。昔のおふろやかまどなどがあり、昔にタイムスリップしたような気持ちになりました。
• 自由時間ではおにごっこをして、クマバチやアシナガバチも飛んでいたので、おにからも逃げましたが、ハチからも逃げました。
• 福井県にはいろんな歴史があるよ！と、全国に伝えたくなりました。

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