速報レポート１４　【鉄粒編】ノロ探し③　～とうとう発見！～

　「先生、昨日家に帰った後、ノロ(鉄を作るときに出るカス)を見つけました！」「おお、昨日見つけた場所に、放課後行ったんか？」「いいえ。違う場所で見つけました。」「えっ。ど、どこや？」－
　朝からこんなやりとりがあり、その場所を詳しく聞いてみると、学校からそう遠くはありません。昨日、学校の裏で大量のノロが見つかったので、その近くにもあるのではないかと、放課後に探したというのです。その児童に場所を聞くと、確かに学校の近く。１時間で十分活動ができる距離です。よし、行こう！
　　「じゃあ、君たちが先頭に立って、みんなにその場所を案内してね。」と頼むと、「はい。がんばります！」と頼もしい返事が返ってきました。
　２人の児童が案内してくれた現場は、田んぼと小屋の間にある、ちょっとだけ小高くなった狭い空き地でした。ところどころに雑草が生え、すぐそばには用水路が流れています。よくこんなところを探そうと思ったものです。
　到着するとすぐに、「あった～」「すげ～！」「でっけ～、重すぎて持たれんぞ」と、次々に子どもたちはノロを見つけ出しました。まるでその空き地の土そのものがノロでできているようで、ところどころにマンホールのふたのように大きいノロの塊も見られます。それらはとても袋に入るものではありませんでした。そこで急きょ、一輪車を学校から運び出し、ノロを乗せていきました。
　「こっちにもあるぞ～」。しばらくすると、その場所とは２０メートルぐらい離れた草むらから、叫び声がします。「おぉっ！」と大量の児童がその場に流れ込むと、すぐに一人が、これまた大きなノロの塊を見つけ出しました。
　次々に見つかるノロ。子どもたちは手を真っ黒にしてノロを運び、３台の一輪車はあっという間に、ノロでいっぱいになりました。いよいよ夢が夢でなくなってきました！

• 大きなノロを、二人がかりで運んでいるのを見て、すごいものを見つけてしまったと感動しました。
• 両手で持たないと持てないぐらい大きなノロが次々と車につまれていき、「近くにこんな大量のノロがあったなんて」と、ばくぜんとした。
• ぼくの頭より大きい磁石に付く石がゴロゴロとたくさん出てきて、一人で持てないぐらい重かったです。
• 大虫ってこんなに砂鉄があるんだな、と思い、他の場所にもあるのかなと考えました。
• でかい石でも磁石にくっつくんだなと思いました。
• ここでも手がめっちゃよごれました。
• 友達の大きなノロを持ってあげたら、すごく重くて、こしが痛くなりそうでした。
• 思った以上に石があったから、継体天皇は越前市で暮らしていたと確信がわいてきて、テンションが上がりました。

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