速報レポート２８　【鉄粒編】鉄祭りに向けて④　～炭が焼けたよ！～

　９月の前月祭の日に、１０月１６日に予定されている鉄祭りで使用する炭を焼きました。炭焼きでは当然、火を使うので、少しでも木の中に残り火があったら、火事になりかねません。また、火が消えたとしても、ドラム缶などの道具は、かなりの時間、高温のままでいるため、児童が触れると危険です。そのため、炭を寝かせる時間を多く取ることで慎重に慎重を重ね、この程ようやく炭の箱・袋詰めを行いました。

○竹炭
　昔は賑わっていたものの、現在は荒んでいる大虫滝遊園地で、無数に広がる枯れ竹を児童が切って持ち帰り、炭にしました。大虫滝遊園地の環境美化に一役買ったと自負しています。
　炭を焼いた後、火を消すために土をかぶせました。温度が下がってから、それをスコップでバケツに入れ、炭に付いた泥を水で洗って落とします。そしてその後は、土に含まれていた小石や細かい炭を除去し、乾燥。炭はバケツ１７杯もありましたから、かなりの時間と労力を要しました。
　しかし今回、洗うためにかなりの水を使ってしまいました。そもそも大虫滝遊園地の枯竹を使ったのは、SDGsの観点で良いことだと、子どもたちとの話し合いで決めたことですが、水資源の確保も重大な地球環境問題の一つです。「日本人は水をタダだと思っている」と外国人が指摘しているように、水をもったいないと感じている児童は見かけませんでした。今後、何らかの形で児童と話し合わなければならないと考えています。

○松炭
　子どもたちが手をつないでドラム缶の周りをグルグル走り始めた日から、約２週間。子どもたちは久しぶりにドラム缶と”再会”しました。ドラム缶の下部には、姿を一変させた炭がぎっしり詰まっていました。「確かに炭や！」「くっさ～！　この匂い、おれダメ。」など、子どもたちは思ったことを口にし、炭をドラム缶から取り出して運び、袋に詰めていきました。最終的に、できた炭の重さは約３６キログラム。鉄祭りでは存分に燃え上がってもらいます。
　今回、子どもたちが運んだ炭には、大きいものや小さいもの、固いものやもろいもの等様々で、中には燃え切らず、半分が白い木の状態のままのものもありました。「先生、これも入れますか？」「う～ん、まあ、燃えるのは一緒だから、入れてしまおう！」「はい。」―　こういうやり取りができるのが手作りの良さであり、自然体験ならではの醍醐味です。

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