速報レポート１６　【米粒編】虫送り・かかし建立に向けて③

　前回に続いて、今回は虫送りグループのこれまでの取り組みをレポートします。

　前回の話し合いでは、子どもならではのユニークな虫送りの計画が立てられました。これからは作法の練習と、儀式に使う道具の製作が主な活動となります。ただ、子どもが創作する虫送りとはいえ、あまりに突飛すぎるパフォーマンスは、儀式としてふさわしくありません。また大虫地区は、無形文化財として虫送りが市内で唯一残されている、歴史豊かな地区です。そのことも考慮に入れた虫送りになると、地域との関連性が生まれ、より深みが増します。それらのことを含めた助言を最初に投げかけ、後は子どもたちに任せました。
　まずはどのグループも、道具作りから始めました。ボンボンをストローに取り付けた虫の触覚カチューシャ、虫を退治するための刀、松明の代わりとして踊るときに持つスティックなどを作るため、児童はガムテープやはさみ、マジックなどを使って、黙々と真剣に作業に励んでいました。
　また作法では、演者全員がゆっくりと落ち着いた動作をし、美しくそろうようになると儀式っぽくなることに気づき、とにかくみんなと息を合わせようと、互いに声をかけ合いながら、練習に汗していました。
　最後に行われたリハーサルでは、御神輿がこわれてしまい、一同顔が青くなりました。急きょ太い段ボールでもう一度作り直し、なんとか間に合いましたが、みんな自分の道具もこわれないか、休み時間に自ら補強していました。最後まで気が抜けません。

• 太鼓３０回、３人で合わせてたたかなければならないので、そろえるのに苦労しました。
• 先生に見せたら、「もっと動きを大きくしたら、もっと良くなる」と言われ、練習してまた先生に見せたら、「とてもいい」と言われて、とてもうれしかったです。
• 最初はどんなおどりにするか、なかなか決まらず、とても困った。
• おどりとか衣装とか、よく自分たちだけで考えられたと思います。
• どの班も、心をこめて一生懸命練習したんだから、本番は絶対にうまくいくと思います！

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