速報レポート１５　【米粒編】虫送り・かかし建立に向けて②

　７月７日は、虫送り儀式・かかし建立の日です。いよいよ近づいてきました。それで今回と次回は、かかしグループと虫送りグループの今までの取り組みをレポートします。今回は虫送りグループです。

　ノミと金づちを使って、軸となる竹にホゾ穴をで開けたことは、前回報告しました。実はホゾ穴には、幅を狭くしたものと幅を狭くしたものがあります。幅を狭くしたかかしは、その部分に腕となる細い竹を取り付けて完了。対して幅を広くしたかかしは、幅１０センチくらいの木材を取り付けて、そこに２つの穴を開け、その穴にばんせんをさし入れます。そしてそのばんせんを好きなように曲げることで、ひじの曲がった腕の形を表すのです。ペンチやキリ、はりがねなど、これまでほとんど使ったことのない道具を使うとあって、子どもたちは慎重に、ゆっくりと手を動かしていました。
　“骨”ができたら、次は”肉”。丸めた新聞紙を袋がぱんぱんにふくらむまで詰め込んだり、竹やばんせんにペットボトルを差し込んだりしました。また頭部は、大きくしすぎると重さで落ちそうになるし、小さいと迫力が出ないので、そのバランスに苦労していたようです。
　その後は”皮膚”。袋やペットボトルを、茶色や青など動物に近い色の布で包み、縫いつけます。裁縫はつい最近習ったばかりですから、慣れていないはずなのですが、どうしてどうして、なかなかの針裁きを見せてくれました。
　最後は仕上げです。オオカミの耳を縫い付けたり、フェルトで顔をリアルに表現したりと、どのかかしも、どんどん動物に近づいていきました。

• 自分たちだけで作るのがとても難しく、わたしたちの班はいちばんおくれていたけど、あきらめたら鳥からいねを守れなくなってしまうので、一生懸命がんばりました。
• ぼくたちが作るゴリラのドンキーコングは、いろんな材料がいるので、めちゃくちゃたいへんでした。
• 新聞紙を丸めたり、みんなでわいわい布をぬったりして、とっても楽しくできました。
• 竹を切るなんてかんたんにできると思っていたけど、切り始めたらすぐに手がつかれてしまい、いつやめようかと思いながら、あと少しだけやろう、と、げんかいまで切り続けたら、バキッと切れて、ものすごくうれしかった。
• 暑いけど、一生懸命作ったので、自信作ができました。はやく田んぼにたてて、大虫の人みんなに見てもらいたいです。

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