速報レポート１３　【鉄粒編】ノロ探し②　～なんだ、これは？～

　前回は校庭の砂鉄を集めましたが、第２弾の今回は、校舎の裏側で調べることにしました。ここにはじゃがいもやヘチマを育てる学級園があり、メダカの泳ぐ池もあります。校舎の南側に位置し、一面はじゃりで覆われています。
　最初はほとんどの児童が１カ所に固まって探していました。子どもたちがあまりに楽しそうに作業をしているので、「もっと広がって」と言うのをちゅうちょしていた、ちょうどそのときです。「先生、これ、ノロ（鉄を作るときに出るカス）ですか？」と、一人の女子が、てのひらサイズの石を、私に見せにきたのです。その石には、しっかりと磁石がくっ付いていました。
「こ、これ、どこにあった？」と驚く私の大声で、多くの児童が何だ何だと集まってきました。そして見つけた場所に案内してもらうと、そこは南北に向かう、舗装されていない小道の西側でした。その場にぞろぞろと同行した児童は、「あっ、これも磁石に付く！」「でっけー」「おれも見つけたぞ！」と、次々に磁石の付く石を見つけていきます。どうやらノロは、その場所付近に、集中して落ちていたようでした。
　　「先生、ノロがうまっています！」と、今度は数人の児童が手を泥だらけにして小道を掘り、中にあるノロをまさぐり出していました。確かにノロが小道と一体化しているようにも見えます。「なんでこんなとこにノロがあったのかな」「長い間道の上にあったのを、人が踏みつけていく間に、うまったんじゃ？」「いや、逆にうまっていたのが地震かなんかで、出てきたんかも！」など、子どもたちはノロの推理話に花を咲かせていました。

　放課後、用事があって校舎裏に行くと、いつもはない所に自転車が数台置いてあります。「先生！」と声のする方を振り向くと、４人の子が、ノロが出た現場でノロを掘り出していました。「ノロがまだあると思って、来ました！」と、生き生きとした声。こういう活動は、ゲームよりも数倍楽しいものです。

• 「まあ、ちょっとはあるかな。いっぱい石あるし。」ぐらいに思ってたら、池の裏にザックザック出てきたから、「これは世紀の大発見だ」と、おもしろかった。
• まさか２０～３０センチの石が見つかるとは思っていなかったので、目が飛び出るぐらいにびっくりしました。
• 手が茶色くなったけど、がんばったしょうこ！
• 激アツスポットではみんな、化石はっくつのように石を探していました。
• 「こっちにいっぱいあったよ」と友達に言われて行くと、磁石に付く石がたくさん出てきて、すごいと思った。ほるとどんどん見つかって、宝探しのようだった。
• 大きいのを入れると、ふくろが破けそうになって、とてもうれしかったし、楽しかったです。
• めちゃくちゃノロが出てきたということは、ここから鉄が運ばれる理由があったのだろうか。
• 大虫にはノロがとれるところがあることが分かった。味真野に追いついたと思い、うれしい。

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