NO団体名主な企画内容
32 大阪市立新北島中学校 科学技術部(大阪府) 「大和川を源流から河口まで調べて川って何かを考える!」
"中学生が身近な河川を源流から河口まで、お互い協力して主体的に調べることによって、自然と人間の営みの関係について考える。現在取り組んでいる河原のゴミ問題について自分たちの解決方法を考えてみる。"

速報レポート6 河原のゴミ調査(『水辺のごみ見っけ!』全国水辺のごみ調査)参加

活動日 4月27日(金)参加人数 中学生22名 指導者1名 活動場所 大和川河原
活動日 5月18日(金)参加人数 中学生26名 指導者1名 活動場所 大和川河原
活動日 6月 3日(日)参加人数 中学生10名 指導者1名 活動場所 大和川河原
活動の目的

  • 河原のゴミを回収することで環境意識や地域の問題として意識を持ってもらう。
  • 全国調査に参加することによって、ゴミの回収に責任感を持ってもらう。
  • 達成感や自己有用感を感じてもらう。
  • どうすればゴミをなくすことができるのか考えるきっかけにする。

活動内容

 今までも河原のゴミの回収や一斉清掃に参加してきましたが、科学技術部なのでもっと科学的に作業を行おうと考えました。ゴミの量や種類を把握することによって、大和川河口付近の現状を知り、対策を考えていくことができるのではないかと考えました。
 たまたま、web上で河原のゴミについて調べていたところ、「『水辺のごみ見っけ!』全国水辺のごみ調査」を行われていることを知り、参加することにしました。大和川の水質調査後に、決められた場所20mの河原にあるゴミの数を計測することにしました。部員をゴミの回収班とゴミ袋・記録班に分け、ゴミ袋はおおきく2つに分別しました。(ペットボトルとそれ以外)それ以外のゴミ袋は学校に戻ってから詳しく分別することにしました。
 実際の作業を行うと、範囲が狭いので短時間でゴミの回収を行うことができている。ケガをしないように軍手かゴム手袋を着用させている。ゴミの種類については全国調査の記録用紙を使用しました。参加者のゴミについて考えるコメントがあったので部員に考えさせて結果は団体に送信した。


河原のゴミ集め

3年生が指示を出している

すぐにゴミ袋がいっぱいに

4/275/186/3
ペットボトル271529
レジ袋113
カップ型飲料容器013
その他343074

 結果は表のようになりました。他の場所の調査と簡単に比較すると、レジ袋やカップ型飲料容器の数が少ない。観測場所が河口に近いため、レジ袋やカップ型飲料容器が小さな破片になってしまうため、その他のゴミとして計上されていると考えられます。実際にレジ袋の破片らしきものなども多数見つかっています。ペットボトルは川ではすぐには破片にはならないため大量に見つかっていると考えられます。現在、マイクロプラスチック問題が取りざたされているので、十分に意味のあるデータと考えています。
 左の図は部員が住之江まつりで発表するために作ったプレゼン資料のうち、マイクロプラスチック問題についての説明の画面です。(住之江まつりは大雨のために中止になってしまいました。)

指導上の留意点と失敗点

  • 滑りやすいところに行かないように事前指導を徹底しました。
  • ゴミの個数を正確に記録するように、3年生に記録を担当させました。
  • 回収したゴミの分別もしっかりと行いました。 ×全国調査ではゴミの分類が3種類しかないので、当てはまらないゴミの数え方をどうするか考えていなかったです。

部員の感想

  • 4/27大和川の河原に落ちているゴミはペットボトルがほとんどでした。上流から流れてきているものもありました。5/18川のゴミのほとんどはペットボトルでした。プラスチックのゴミが多かったです。6/3ゴミ調査ではやはりペットボトルを中心とするプラスチックのゴミが多くありました。最近は暑くなっているので熱中症にも気を付けたいです。(3年部長M.M)
  • 4/27ゴミを捨てるのは簡単だけど拾うのは大変だと思った。(2年T.T)
  • 5/18ゴミ調査で改めて現代人のマナーの悪さを知ることができました。これからはポイ捨てをなくす声をかけていきたいです。(2年S.M)
  • 6/3大和川のゴミの量が前やった時とあまり変わっていなかったので、ゴミはどんどん生産されるんだなと思いました。(2年I.T)
  • 5/18こうしたことで大和川がきれいになっていったりするかもしれない。中学校もきれいに成っていく。 (1年Y.M)

部員から出た全国調査の質問のコメント(一部の部員に聞きました。)

なぜ、ここにゴミがあると考えられますか?
  ポイ捨てする人がいるから。
  川の近くでポイ捨てする人がいる。
  捨てている人がいるから、流されてくるから。
ごみを減らすためにできることは?
  1人1人ポイ捨てしない優しい心を持つ。
  不法投棄の罰金を上げる。
  こまめに拾ったり絶対捨てないようにする
  リデュースを推進
  ポイ捨てしないように真面目に声掛け



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