NO団体名主な企画内容
32 大阪市立新北島中学校 科学技術部(大阪府) 「大和川を源流から河口まで調べて川って何かを考える!」
"中学生が身近な河川を源流から河口まで、お互い協力して主体的に調べることによって、自然と人間の営みの関係について考える。現在取り組んでいる河原のゴミ問題について自分たちの解決方法を考えてみる。"

速報レポート12 夏休みの大和川の研究について試行してみる。

活動日 7月14日(土)参加人数 中学生13名 指導者1名 活動場所 大和川河原、学習室
活動の目的

  • 夏休みの発表用の研究をする前に、新しい研究方法について試行してみる。
  • 夏休みの研究について共通認識する。(研究の目標や方法)
  • 通常の水質調査やゴミ調査も行い、データを集める。

活動内容

 夏休みに行う河口の集中測定を実際に行ってみるために、今日試行してみました。部員たちに道具の準備をさせたところ、久しぶりの水質調査だったため、ラジコンボートの送信機の電池を入れ忘れたため、採水が一部できませんでした。中学生に任せているのでこういったミスもおこりますが、そのための試行なので注意喚起という意味では良かったと思います。ただ、以前にも同じミスがあったので、道具の配置を工夫して今後はないようにしていきます。
 今日は気温が実測で35℃以上あり非常に暑かったので、帽子や水分の補給などを事前指導していましたが、帽子を持ってきていた部員は少なかったです。部活動の予定表に『帽子』と書いて保護者に伝えることにしました。あと、河川での活動後は冷房のある部屋を用意して熱中症対策を行いました。
 まず午前9時ごろに水質調査を行いました。この時は採水装置が使えなかったので、短時間で終わりましたが、フナやボラ、小魚の群れや複数のカニを部員が見つけました。小魚の群れは今まであまり見なかったので、大雨で上流から流されてきたのかもしれません。3年生の部員がひしゃくで採取しようとしていたので、危険のため注意してやめさせました。ひしゃくで小魚を採取できると考えているという都市部の中学生の実情(自然体験が乏しい)を改めて感じました。しかし、カニやフナ、ボラや小魚に大勢の部員が夢中になっていたので、今後安全に配慮したうえで網などを使って採取して種類の特定などもしていきたいと思いました。
 暑いので簡易水質検査キットについては学校に戻ってから調べることとしたので、クーラーの効いている教室にもどり、色々な検査を行いました。その後休憩を取ってから11時に2回目の調査に向かいました。今度は採水装置の送信機の電池も確認し操作することができました。(ただ、何度か採水に失敗したり、電波が届かなくなったりしたので今後の検討課題になりそうです。)複数のポイントで採水を行い、その場で水温・溶存酸素量・ORP(酸化還元電位)・塩分濃度を測定しました。それ以外の検査は学校に戻ってから行うことにして、水質調査を終えました。
 次に定点でのゴミ調査を行いました。(指導者がゴミ調査を忘れていて、間違えた指示をだしたところ、部員からゴミ調査はしないのですか?と言ってくれて助かりました。調査に主体的に取り組んでくれていると感じました。)大雨の影響でゴミが流されていてあまりありませんでした。それでも、ゴミ袋1つが満杯になるだけの量のゴミ(特にペットボトルのゴミが今回も多かったです。)が集まりました。川では水面に近い部分は海風があり、太陽の直射日光はありましたが、それほど暑くはなかったのですが、堤防の上や川から離れた河原では非常に暑く感じて、一部疲れている部員もいたので、今後の活動に注意が必要と感じました。
 中学校に戻り冷房の効いた教室で簡易水質検査キットやその他の器具で水質を調べたのですが、測定ポイントが今までの4倍になったので、1時間以上の時間がかかりました。今までのやり方だと時間がかかりすぎることが分かったので、測定の手順を変えてもっと効率的に検査できるようにする必要があることが今回の活動で分かりました。予定時間を過ぎていたので、検査終了したらすぐに連絡事項とまとめの指導をして解散しました。


測定準備

長いひしゃくで採水

採水装置操縦


川の中を進む採水装置

岸近くを泳いでいた小魚の群れ

河原のゴミ調査


20mのサンプル調査

冷房の効いた教室で水質検査

回収したゴミ


回収したゴミの一部

4/275/186/37/14
ペットボトル27152915
レジ袋1131
カップ型飲料容器0132
その他34307413
指導上の留意点と失敗点

  • 熱中症の危険性があったので、部員の体調や様子をよく観察する必要がありました。
  • 指導者が1名だけだったので、帰りの際は最後尾を歩いて部員の体調確認をおこないました。
  • 1年生もだいぶ手順に慣れ始めて自分たちで作業に取り掛かれるようになってきました。 ×準備を部員にさせていたところ、忘れ物があって一部測定ができませんでした。以前にも合ったミスなので、システム的なミス(別の実験でも使うため、充電池を道具の箱の中に元々入れていない)なので、改善する予定です。
    ×生物採取をやめるように指示したが、なかなかやめない部員がいたので指導した。
    ×暑さでだいぶ疲れた部員がでていた。熱中症対策の帽子の指示が徹底できていなかった。
    ×指導者もゴミ調査を忘れるなど、手順の間違いがあった。
    ×水質検査の手順が悪く時間がかかりすぎました。

部員の感想

  • 暑い中でしたが真剣に取り組んでいました。今回、1回目の水質調査の時、電池を入れ忘れラジコンボードの水の採取ができませんでした。川の中に魚がいました。少しずつ気温が上がってきているので、とても大変でした。これからもっと気温が上がっていくと思うと先の調査が少し恐ろしいです。ゴミは少なかったです。やはりそれでもペットボトルのごみが多かったです。(3年部長M.M)
  • みんな暑さに負けずに活動していたと思う。一度目の水質調査でモーターボートの電池を忘れ、川の真ん中の水が採れなかった。次からは注意したい。気温がとても高く熱中症などに気を付けたい。二度目もモーターボートの不調があったが、水はなんとか採れた。ゴミの調査ではこの前の大雨で濁流になったのにゴミは少なかった。(3年副部長N.K)
  • 透視度が高かった。魚がいた。ゴミはペットボトルが多かった。ボートを使った採水はやはり波の影響を受けやすかった。採水装置の動作が不安定だった。暑かった。(3年Y.N)
  • だいぶ暑かったです。小さな魚が無数にいたり、フナもいたそうです。採水装置を使い、15m、30m、45m地点の採水をしましたが、なかなか波が強く思ったように進みませんでした。(3年T.T)
  • 13人という人数でやったにも関わらず、簡易水質検査に時間がかかってしまいました。うまく1年を動かせなかったので反省です。ゴミ拾いでは多くのペットボトルが出ました。(2年F.K)
  • 水温が30度以上あってびっくりしました。今日は自分はとても頑張ったと思います。とても暑かったし帰ったらアイス食べようと思った。(2年T.T)
  • 大和川の水を採取しているときにカニや群れている小さな魚がいた。ゴミ拾いはたくさんのプラスチックゴミが集まりました。(1年K.F)



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