NO団体名主な企画内容
32 大阪市立新北島中学校 科学技術部(大阪府) 「大和川を源流から河口まで調べて川って何かを考える!」
"中学生が身近な河川を源流から河口まで、お互い協力して主体的に調べることによって、自然と人間の営みの関係について考える。現在取り組んでいる河原のゴミ問題について自分たちの解決方法を考えてみる。"

速報レポート19 はじめての合宿(その1 出発~水質調査~川遊び)

活動日 7月31日(火)参加人数 中学生13名 指導者2名 活動場所 河内長野市滝畑
活動の目的

  • 上流の水質を調査し、河口との違いなどを調べる。
  • 上流の川について泳いだり遊んだりして体感する。
  • 先輩後輩で協力して観測や活動をする。
  • 自然の川の調査なので安全を考えて行動できるようにする。
  • 普段とは違う自然を観察し楽しむ。

活動内容

 朝6時30分に中学校に集まり、前日購入した食材や道具、水質調査用の器材を分担して正かばんに詰め込むことから行いました。今回は最初に交通費を抑えるために自転車で移動するため、一人一人が全体の荷物を運ぶ必要があります。そのあたりも指導者が簡単に指示を出すだけで、部員たちが自発的に荷物を分担することができました。
 自転車のコースは大和川の河川敷を通ることで、自動車や信号なしでほぼ進むことができました。予定通り河内長野駅に到着しトイレ休憩を済ませてバスで1時間ほど揺られて滝畑ダムのバス停に到着しました。下見の時には乗客は5名でしたが、夏休みのせいかほぼぎゅうぎゅうの満員状態でした。


バス降車後の記念撮影

キャンプ場に到着

 まず最初に光滝寺キャンプ場に行き、正かばんの荷物(食材や替えの衣服など)を預かってもらいました。川での活動では足場が不安定なところもあるので、両手が使える状態にする必要があるためです。そこから、予定では御光滝に向かう予定でしたが、1年生の中で疲れ気味の部員がいたので荒滝から向かうルートに変更しました。荒滝では川の中を歩いて渡る必要があったので、靴を履き替えて渡りました。川を渡る際には下流側に指導者を配置して事故に備えました。荒滝ではまず水質調査を行い、それから昼食と写真の撮影を部員で行いました。


荒滝の近くで川を渡っているところ

荒滝の近くで昼食

採水バケツで水質調査


タコメガネで川底の観察

荒滝 周りは木で覆われ涼しい

 次に御光滝に向かいました。12時を過ぎていたので雷探知のため携帯式のAMラジオを流しながらハイキングを続けました。(発雷すると特有のガリィという音がするため)御光滝に向かう際には途中から山道を通らないといけないので、入る前に注意点を伝えました。御光滝では以前にあった川を渡る用の板が流されていて、前回は入れたところには行けませんでした。渡れないことはなかったですが、安全を優先してわたりませんでした。ここは場所が狭いので水質調査をしてすぐに出ました。


結構足場は悪いです

大阪とは思えない風景

御光滝

 あとは水質調査を橋の上のB地点と砂防ダムの下流のC地点で行い、キャンプ場に予定通りに帰りました。キャンプ場に帰ってバンガローで荷物の整理後、光滝の水質調査に向かいました。キャンプ場からは5分ほどで到着します。途中で和泉層群(6000万年前の地層)の岩盤がよく見えました。ここで水質検査セットをバンガローに忘れているのがわかり、光滝の簡易水質調査キットだけバンガローで測定しました。


橋の上のB地点

C地点

光滝


和泉層群の岩盤

 その後に部員たちは一度バンガローにもどり、毛布などのキャンプ場からレンタルするものを運んだ後、水着に着替えて、砂防ダムを利用したプールのような場所で水泳を楽しみました。指導者が交代でおぼれたりトラブルがない様に監視しました。


水質セットを忘れてバンガローで検査する部員

川ですがプールみたい

ライフジャケットも使用

指導上の留意点

  • 電車などの公共交通機関では部員の乗り遅れや降り遅れなどないように確認してから指導者が乗り降りしました。公共交通機関のマナーは前もって指導しました。
  • 自分たちの研究にするため、水質調査に関しては部員に完全に任せた。(指導者は安全配慮のみ行う。)
  • お互い協力するように、指導者に頼る前に先輩や友達に相談するようにうながしました。
  • 上流では雷の避難場所がなく、携帯電話の圏外でネットからの雨雲情報も入手できないため、AMラジオの雑音の有無や空の雲、雷鳴がならないか注意しました。
  • 一度に注意しても部員には覚えきれないので、その場所場所で必要な注意をその都度行いました。
  • 1年生などはまだ人間関係がうまくできあがっていないので、指導者で観察しつつトラブル(口論など)になりそうな場合は早目に対処しました。

指導者として失敗したところ(ヒヤリハット含む)

  • 駐輪場で自転車のカギを施錠するように指示していましたが、1名カギを紛失してしまい施錠していたかどうかわからない状態になったため、保護者に連絡を入れる事態が発生しました。切符の紛失を防ぐために今まで切符を預かったり、声掛けはしていましたが、今後は自転車のカギの確認も必要と感じました。(中学生も発育には差があるため)
  • 朝からバタバタしていたので、指導者の一人が水分不足になってしまいました。(キャンプ場で補充できました。)



速報レポート1 今までの大和川に関する活動と今年度の活動について
速報レポート2 地域の大和川一斉清掃に参加
速報レポート3 新入部員勧誘(CMづくりと部活体験)
速報レポート4 遠隔操作の採水道具の開発
速報レポート5 大和川での水質調査(新入部員に教える)
速報レポート6 河原のゴミ調査(『水辺のごみ見っけ!』全国水辺のごみ調査)参加
速報レポート7 自然史博物館・植物園・特別展 ワークシート学習
速報レポート8 石川上流調査(河内長野市滝畑)と滝めぐり
速報レポート9 第15回身近な水環境の全国一斉調査の参加
速報レポート10 水槽の掃除
速報レポート11 洪水や大和川の恐ろしさを知る
速報レポート12 夏休みの大和川の研究について試行してみる。
速報レポート13 夏休みの大和川集中水質観測の第1回実施
速報レポート14 夏休みの研究についての共通認識と科学教室の発表準備
速報レポート15 夏休み科学教室を部員たちが主催する 1
速報レポート16 夏休み科学教室を部員たちが主催する 2
速報レポート17 夏休みの大和川集中水質観測の第2回実施
速報レポート18 はじめての合宿(準備篇)
速報レポート19 はじめての合宿(その1 出発~水質調査~川遊び)
速報レポート20 はじめての合宿(その2 野外炊飯~就寝~朝食~夫婦滝~昼食~帰宅)
速報レポート21 夏休みの大和川集中水質観測の第3回実施
速報レポート22 夏休みの大和川集中水質観測の第4回実施
速報レポート23 大和川中流域調査の下見
速報レポート24 夏休みの大和川集中水質観測の第5回実施
速報レポート25 科学系クラブ連盟研究活動交流会(太子町立中学校)への参加
速報レポート26 プラスチックゴミのリサイクル啓発ビデオの作成とテスト勉強
速報レポート27 科学技術部の自然科学分野や技術分野での活動について
速報レポート28 第70回大阪市中学校生徒理科研究発表会の準備と練習と本番と反省
速報レポート29 大和川中流域調査(羽曳野市石川河川公園星の広場)
速報レポート30 学校野菜園の整備と発表のポスター作り、打ち合わせ
速報レポート31 大阪府学生科学賞に出品
速報レポート32 滝畑~河内長野駅までの石川観察水質調査の下見
速報レポート33 大阪府生徒児童発明くふう展 奨励賞受賞
速報レポート34 大阪市立中学校総合文化祭出場
速報レポート35 地域の木材に関するイベントにボランティアとして参加

プログラム検索に戻る