NO団体名主な企画内容
32 大阪市立新北島中学校 科学技術部(大阪府) 「大和川を源流から河口まで調べて川って何かを考える!」
"中学生が身近な河川を源流から河口まで、お互い協力して主体的に調べることによって、自然と人間の営みの関係について考える。現在取り組んでいる河原のゴミ問題について自分たちの解決方法を考えてみる。"

速報レポート17 夏休みの大和川集中水質観測の第2回実施

活動日 7月28日(土)参加人数 中学生14名 指導者1名 活動場所 大和川河原、教室
活動の目的

  • 汽水域での潮汐による水質の影響を調べる。(今回は大潮 満潮6:43→干潮13:32)
  • 朝から夕方まで大和川の水質を調査し、水質の日変化を調べる。
  • 新しい採水装置を用いて、複数の地点での水質の違いを見出す。
  • 空き時間で勉強してお互い教え合うことによって学力を向上する。
  • 夏休みの研究活動もスタートさせる。(技術関係の取組もスタート)

活動内容

 気象庁の潮位表によると28日近辺で大阪府堺の港(中学校の最寄りの港)で大潮になる予想です。この日が潮位の影響が大きい時の水質の変化を見るのにちょうどよい日時だったので、朝から夕方までの水質調査を行うこと決めていました。熱中症の心配がありますので、冷房の効いた教室を用意しました。また、21日の反省を踏まえて、観測地点まで自転車で移動することによって時間の短縮を図りました。前回と同じように、水質調査の空いた時間で勉強することにしました。習い事や用事のある部員もいるので、できる範囲で参加するように伝えました。夏休みの研究についても準備を行い、空き時間でスタートをさせました。
 出発する時刻までは全員で勉強(夏休みの宿題)を行いました。30分ほどたって、指導者と部員5名で採水に大和川に向かいました。前回よりもさらに持っていく観測機器を減らして暑い場所での測定を減らすようにしました。しかし、指導者の手落ちで再び必要なものが足りない事態になり、測定するために待ち時間が発生することになりました。また、採水装置にトラブルがあり、うまく水を採水できないことが起こりました。原因は干潮のため水位が低く、水中に垂れ下がっているパイプの中に上手く水が入らないためと考えられます。次回にまでに修正する予定です。2回目と3回目の採水の時も採水がうまくいかないことが起こりました。3回の観測とも45m、30m、ひしゃくによる採水はできましたが、15mは時間切れでできませんでした。
 問題のある採水装置ですが、部員にとってはおもしろい研究道具なので、順番に操作をして楽しんでいました。うまく操縦しないと転覆するのですがじょじょに慣れてきたようでうまく操縦できるようになってきています。
 待ち時間は学校の宿題など勉強するように言っていましたが、勉強嫌いの部員が勉強せずおしゃべりをしていたので注意を行いましたが、ほとんどの部員は宿題などをやっていました。また、後輩に勉強を教えている部員も何人かいました。(人に教えると学力がつくと事前指導もしていましたが、おそらく先輩後輩の関係で行っていたと思います。)
 また、朝の時間に夏休みの研究の道具などを準備しておいたので、一部の研究班で取り組みも始めていました。(物理関係の研究では、中学生に扱えるか心配していた機械のプログラミングについて、期限に間に合うか部員が心配して熱心に取り組んでいたので少し安心しました。あと、技術関係の創造アイデアロボットコンテストの活動についても技術系の顧問から説明があり、活動がスタートしました。)


採水装置が浅瀬でうまく動かない

今回は自転車で移動して熱中症回避

カニがたくさんいました。


今回は1年生も操縦しました

花火の袋が流れてきました

1年生もひしゃくで採水


転覆した採水装置

指導上の留意点

  • 少し気温がましになりましたが、熱中症の危険性があるので注意が必要です。
  • 21日の反省を踏まえて、移動方法や測定項目を変更しました。

指導者として失敗したところ(ヒヤリハット含む)

  • 採水の際の忘れ物が多すぎました。(採水装置のタブレット、記録用紙、撮影用カメラなど)
  • 採水装置の調子が悪く、効率よく採水ができていません。
  • 河原で立ちくらみを部員と指導者が起こしたので、川への転落などの危険があった。(河原での活動の際に冷感スプレーなどの使用を検討)

部員の感想

  • しんけんに取り組んでいる人もいましたが、少し遊んでいる人もいました。今回ボートの採水装置が動かないことがありました。なので、少し改良が必要かもしれません。今回は簡易水質検査キットをいつもより効率よく測ることができたので、速く仕上げることができました。もう少し協力がうまくできればもっと速くにできるかもしれないので頑張りたいです。(3年部長M.M)
  • 涼しい教室を借りて活動したのでみんな元気でした。今日は風がとても弱く波があまり立っていなかった。朝の川の波は上流向きだったのに、ボートは河口に流された。大潮だった。ボートの不調が多く記録が不十分だった。0m、30m、45mとどの距離でもあまり水質に変わりがないように感じた。採水装置の改良が必要だと改めて感じた。(3年副部長N.K)
  • みんな元気でした。きちんと作業をしてくれました。最初は引き潮で流れが急だったらしく、ラジコンボートの操作がしんどかったそうです。次の2回は潮の流れが緩やかでラジコンの操作はしやすかったです。ひしゃく、30m地点、45m地点と調べましたが、水質の変動は少なかったです。(3年T.T)
  • 水質の時はまじめに取り組めました。私は初めてボートを操縦しました。感想はものすごく難しいです。私は午後に行ったのでまだ川の波は緩かったのですが、スピードを出しすぎたらボートが転覆するので、その調節が大変でした。(2年F.K)
  • とても楽しく平和だった。自転車を家に忘れてしまったために自分は水質調査に行けなかったから、忘れ物しないようにしようと思った。外に出ていないから別に暑くなかった。簡易水質調査キットも速く終わってよかった。とてもスムーズにできたからよかった。(2年T.T)



速報レポート1 今までの大和川に関する活動と今年度の活動について
速報レポート2 地域の大和川一斉清掃に参加
速報レポート3 新入部員勧誘(CMづくりと部活体験)
速報レポート4 遠隔操作の採水道具の開発
速報レポート5 大和川での水質調査(新入部員に教える)
速報レポート6 河原のゴミ調査(『水辺のごみ見っけ!』全国水辺のごみ調査)参加
速報レポート7 自然史博物館・植物園・特別展 ワークシート学習
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速報レポート13 夏休みの大和川集中水質観測の第1回実施
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速報レポート15 夏休み科学教室を部員たちが主催する 1
速報レポート16 夏休み科学教室を部員たちが主催する 2
速報レポート17 夏休みの大和川集中水質観測の第2回実施
速報レポート18 はじめての合宿(準備篇)
速報レポート19 はじめての合宿(その1 出発~水質調査~川遊び)
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速報レポート21 夏休みの大和川集中水質観測の第3回実施
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