NO団体名主な企画内容
32 大阪市立新北島中学校 科学技術部(大阪府) 「大和川を源流から河口まで調べて川って何かを考える!」
"中学生が身近な河川を源流から河口まで、お互い協力して主体的に調べることによって、自然と人間の営みの関係について考える。現在取り組んでいる河原のゴミ問題について自分たちの解決方法を考えてみる。"

速報レポート21 夏休みの大和川集中水質観測の第3回実施

活動日 8月4日(土)参加人数 中学生14名 指導者2名 活動場所 大和川河原、教室
活動の目的

  • 汽水域での潮汐による水質の影響を調べる。(今回は小潮 満潮11:58→干潮17:46)
  • 朝から夕方まで大和川の水質を調査し、水質の日変化を調べる。
  • 新しい採水装置を用いて、複数の地点での水質の違いを見出す。
  • 空き時間で勉強してお互い教え合うことによって学力を向上する。
  • 空き時間で創造アイデアロボットコンテストの試合コートの作成も行う。(今回の自然体験活動の対象外)

活動内容

 気象庁の潮位表によると4日近辺で大阪府堺の港(中学校の最寄りの港)で小潮になる予想です。この日が潮位の影響が小さい時の水質の変化を見るのにちょうどよい日時だったので、朝から夕方までの水質調査を行うこと決めていました。熱中症の心配がありますので、冷房の効いた教室を用意しました。また、28日の反省を踏まえて、観測装置の改良(水が入る穴が小さく水中ポンプにまで水が届きにくいため穴を大きくすることで改善)を行いました。前回と同じように、水質調査の空いた時間で勉強することと、技術分野の創造アイデアロボットコンテストの試合用コートを作成することにしました。また、習い事や用事のある部員もいるので、できる範囲で参加するように伝えました。夏休みの研究についても指導者は何も言わなかったですが、独自に研究をしていた者もいました。
 出発する時刻までは全員で勉強(夏休みの宿題)を行いました。30分ほどたって、指導者と部員5名で採水に大和川に向かいました。それ以外の部員はロボットコンテストの試合コートの作成をしました。観測機器は前回と同じにして暑い場所での測定を減らすようにしました。しかし、指導者の手落ちで再び溶存酸素計を忘れてしまうという事態になり、溶存酸素を1回目の際に測定できませんでした。しかし、採水装置は順調に作動したので測定にかかった時間は20分、測定地点に行くのに往復で20分の合計40分で作業を終わらせることができました。教室に帰ってきてからの作業も20分ほどで終了することができ、作業時間を大幅に減らすことができました。
 2回目は忘れ物もなくスムーズに採水と水質検査をすることができました。
 3回目は油断したためか、3つの忘れ物をしてしまい。どうしても取りに戻らなければならなく、時間を無駄にしてしまいました。どうしても色々な道具を持っていく必要があるので、間違えないようにチェックリストを作成し、このようなことが2度と起こらないようにします。
 指導者は気づかなかったのですが、今日は水質調査とコートづくりと勉強を予定していたはずでしたが、夏休みの研究について自主的に活動をしていた部員がいました。自分の研究としての意識を持ってもらうのは大変心強いです。
 8月5日から12日までも気温が高い予想だったため、7日に予定していた中流調査(自転車で大和川中流まで川沿いに行って、河川の観察と水質検査を行う調査)を8月下旬に延期しました。


自習(宿題)をしている所

今回も自転車で炎天下を移動

採水装置を操縦


岸から45mで採水

水質検査を少人数で実施

光学式塩分濃度計で測定


創造アイデアロボットコンテストのコートを作成中(技術の活動で自然体験活動ではありません)


指導上の留意点

  • 作業などを細かく指定するのではなく、部員の自主性に任せるところは任せました。
  • 採水作業をする者も立候補性にしましたが、部員同士でまんべんなく行くようにしたようでした。
  • 採水装置の操作は1年生も含めて全員でチャレンジするようにしました。(ほとんどの部員が興味をもっているので)
  • 自習(宿題)の際になかなか手を付けない部員には声掛けをしましたが、すぐ全員静かに取り組んでいました。

指導者として失敗したところ(ヒヤリハット含む)

  • 持っていく機材のチェック表を作っていなかったので、何度も失敗をしてしまった。(チェック表を作成しました。)
  • 撮影用のビデオカメラが一時行方不明になりました。写真データの顔写真は個人情報に該当するので、紛失のままでは問題になりかねません。(後日カメラは見つかりました。)
  • 部員が採水装置の操縦を誤り、ロープがスクリューに絡まることがありました。事前にロープを横切らないように注意しておくべきでした。

部員の感想

  • とても暑い中だったので活動がとても大変でした。川でボートを動かしている時と止めている時で流される向きが違いということがありました。水面の流れの向きと水中の流れる向きが違って起こるのではないかと考えました。(3年部長M.M)
  • 水質調査では忘れ物が多くしてしまってだいぶ時間がかかった。川の流れが速く波が次々に来る状況の時は、採水装置が横転し易いことが分かった。(3年N.Y)
  • 水質調査に行くときにすごい忘れ物をしたのできちんと確認しようと思いました。簡易水質調査キットはみんなで協力していて素早く終わったので、その調子で頑張ろうと思いました。(2年T.T)
  • 水質調査では3つも忘れ物をしてしまいました。ヒマ&体力が有り余っていたので、私が取りに行きましたが、往復するだけですごい汗の量でした。水を持って言って正解でした!(2年F.K)
  • みんなにぎやかで元気そうだった。大和川は色々な化学物質が含まれることが分かった。(1年K.E)
  • とても暑かったとくに技術室は地獄。(1年H.N)
  • 初めて採水装置を動かしてとても良かった。外は日光が出て暑かった。すごく疲れました。(1年K.F)



速報レポート1 今までの大和川に関する活動と今年度の活動について
速報レポート2 地域の大和川一斉清掃に参加
速報レポート3 新入部員勧誘(CMづくりと部活体験)
速報レポート4 遠隔操作の採水道具の開発
速報レポート5 大和川での水質調査(新入部員に教える)
速報レポート6 河原のゴミ調査(『水辺のごみ見っけ!』全国水辺のごみ調査)参加
速報レポート7 自然史博物館・植物園・特別展 ワークシート学習
速報レポート8 石川上流調査(河内長野市滝畑)と滝めぐり
速報レポート9 第15回身近な水環境の全国一斉調査の参加
速報レポート10 水槽の掃除
速報レポート11 洪水や大和川の恐ろしさを知る
速報レポート12 夏休みの大和川の研究について試行してみる。
速報レポート13 夏休みの大和川集中水質観測の第1回実施
速報レポート14 夏休みの研究についての共通認識と科学教室の発表準備
速報レポート15 夏休み科学教室を部員たちが主催する 1
速報レポート16 夏休み科学教室を部員たちが主催する 2
速報レポート17 夏休みの大和川集中水質観測の第2回実施
速報レポート18 はじめての合宿(準備篇)
速報レポート19 はじめての合宿(その1 出発~水質調査~川遊び)
速報レポート20 はじめての合宿(その2 野外炊飯~就寝~朝食~夫婦滝~昼食~帰宅)
速報レポート21 夏休みの大和川集中水質観測の第3回実施
速報レポート22 夏休みの大和川集中水質観測の第4回実施
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速報レポート24 夏休みの大和川集中水質観測の第5回実施
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