NO団体名主な企画内容
32 大阪市立新北島中学校 科学技術部(大阪府) 「大和川を源流から河口まで調べて川って何かを考える!」
"中学生が身近な河川を源流から河口まで、お互い協力して主体的に調べることによって、自然と人間の営みの関係について考える。現在取り組んでいる河原のゴミ問題について自分たちの解決方法を考えてみる。"

速報レポート8 石川上流調査(河内長野市滝畑)と滝めぐり

活動日 5月26日(土)参加人数 中学生13名 指導者2名 活動場所 河内長野市滝畑
活動の目的

  • 1年生に山道に慣れてもらう。体力をつけてもらう。
  • 住之江にはない源流近くの水や生物に触れあって、自然観察に興味をもってもらう。
  • 上級生は不慣れな1年生を助けて最後まで全員が活動できるようにする。
  • 河口との水質の比較を行う。

活動内容

 2012年に大和川河川事務所の水生生物調査会に参加したことをきっかけにして、1年に1~2回、河内長野市の滝畑ダム上流で水質調査を行っています。図は現在までに観測している地点を表していて、滝畑Aから滝畑Gまで7か所あります。今回滝畑Dと滝畑Eの間にある、光滝(こうたき)に行って水質調査をすることを考え源流調査を企画しました。
 交通費などがかかるので保護者負担を考え、全員参加ではなく希望者を募りました、山の中に入るので指導者は2名体制で行いました。
 滝畑は滝で府内では有名ですが、光滝やその先の荒滝、御光滝(ごこうだき)に行く場合は、私有地になるので清掃協力金1人\200を光滝寺キャンプ場で支払う必要があります。私有地のためあまり観光客はキャンプ場までしか行かない人が多いため、上流の川の観察には利点が多いです。


石川沿いにキャンプ場に進む

キャンプ場内を流れる石川

水質調査を実施

 朝6時30分に中学校に集合し、自転車の整備確認後、自転車で南海電鉄の駅まで移動して河内長野駅まで乗車し、日野・滝畑コミュニティーバスで終点の滝畑ダムまで移動しました。その後、途中トイレ休憩を入れながら歩いて光滝寺キャンプ場に予定通りに到着しました。しかし、ここでトラブルが発生しました。指導者2名が夏に予定している合宿のため、キャンプ場の方と打ち合わせやバンガローの下見をして不在の間に、1年生全員が深さ30cmほどの小川で興奮して遊びすぎて全身ずぶ濡れになってしまうということが起こりました。ずぶ濡れになったらこの後の活動に困るという基本的なことも体験不足のせいかわかっていないようでした。上級生も1年生に注意はしたようですが1年生がきかなかったようです。指導者同士で相談して一時は中止することも考えましたが、2、3年生が持っていた予備の体操服を1年生に貸し出しして(これも本来は1年生も持ってくるようにプリントや指示を出していたのですが、持ってきていなかったです。)何とか活動を継続することができました。しかしトラブルがあったため、滝畑B地点まで行く予定でしたが、滝畑C地点までに調査を縮小することにしました。
 その後は光滝寺キャンプ場内の石川で水質調査を行い、早めの昼食をとってから光滝に希望した部員が見学に行きました。指導者1名は残る部員のために残留し、指導者1名と11名が光滝近くまで川の中を歩いて見学に行きました。残った部員はアリの採取を行いました。(アリの研究のため)


昼食を食べています

川の中を歩いて光滝へ

光滝を眺める部員たち

 水質調査は河口とほぼ同じものを調べますが、透視度計は大きいので持ってきていません。あと、川幅が小さいので採水には採水バケツを利用しています。
 その後、滝畑C地点(けっこうな急斜面がある)とE地点(湧き水)のポイントで水質調査を行い、バスの時間が迫ってきたので急いでバス停まで戻り帰りました。最後に南海電鉄河内長野駅裏の石川での水質調査を行いました。今回は予定では解散は校区内に入ったところで行う予定(校区が広いため中学校に戻ると遠回りになる部員がいるため)でしたが、上級生から借りた体操服を1年生が返却するために1度中学校に全員が戻ることにして、最後にトラブルを含めて全体の指導と家庭連絡(1年生の体操服がずぶ濡れの件)を行いました。


滝畑Cの地点

地点Eの湧き水

河内長野駅裏の地点

指導上の留意点と失敗点

  • 安全を優先して隊列の先頭と最後尾に指導者がつきました。
  • 体調管理をこまめに行うようにしました。(市内とは気温などだいぶ違っているので)
  • 崖の昇り降りなどもあるので、補助についたりケガがないように配慮しました。
  • 途中、別の野外活動の小中学生の団体と鉢合わせしましたが、お互いの指導者が注意をしていたので、特にトラブルはなかったです。 ×比較的安全なキャンプ場内とはいえ、指導者が完全に離れたのは失敗でした。
    ×1年生行動に注意するべきだったのと、準備物の事前指導が十分でなかった。

部員の感想

  • みんな楽しそうに活動していました。最後のあたりは長く歩いて疲れているようでした。源流の水質調査は大変でしたが、私達は年に1回ぐらいしか行かないので、貴重なデータを取るために頑張りました。河口と源流の水質についてどのように違うのかを見ていきたいです。源流のアリは河口の河原にいるものよりはるかに大きいものでした。(3年部長M.M)
  • 水質調査の活動は上手く進んだと思います。途中息抜きの時間がありましたが、その時の1年の行動にとても不安を感じています。自分達ももう少し注意していれば良かったと思いますが、そこはお互いに反省すべき点だと思います。以後気を付けるように注意をうながしておこうと思います。(3年副部長N.K)
  • みんな楽しそうにしゃべったりしていましたが、帰りのバスではほとんどの人が寝ていました。初めて光滝を見に行きました!道を通っても滝の近くまで行けなかったので、川の中を通って行きました。とても水が青っぽくてきれいでした。(3年T.T)
  • 山登りだったため、疲れた表情を見せる人が多かったです。1年生は長ズボンのまま水に入ったため、ビショビショになって怒られていました。湧き水がいたる所に流れていて、飲みたかったですがピロリ菌が入っている可能性があるそうで飲めませんでした。(2年S.M)



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