NO団体名主な企画内容
32 大阪市立新北島中学校 科学技術部(大阪府) 「大和川を源流から河口まで調べて川って何かを考える!」
"中学生が身近な河川を源流から河口まで、お互い協力して主体的に調べることによって、自然と人間の営みの関係について考える。現在取り組んでいる河原のゴミ問題について自分たちの解決方法を考えてみる。"

速報レポート23 大和川中流域調査の下見

活動日  8月14日(火)
参加人数 指導者1名 場所 大和川河原、石川河川公園
活動の目的

  • 今回初めて行う大和川中流域調査の道路状況の確認
  • 最近の気温が高い状態で中学生が調査可能かどうか調べる。
  • 石川河川公園の場所の確認
  • 水質調査ポイントの確認と移動時間の確認
  • 熱雷からの避難場所の確認と休憩、水分などの購入店舗の確認、お手洗いの確認など

内容

 大和川の中流域の調査を今回初めて行うことにして、大和川のことを部員により深く知ってもらうために、自転車で河口から中流域(石川河川公園付近まで)まで移動し、大和川の流れを実際に見て、感じて水質調査を行おうと企画しています。当初は8月7日に予定をしていましたが、全国的な高温のために延期していました。14日も大阪で最高気温36.7℃を記録していましたが、高温時の危険性の確認も含めて下見を実施しました。
 予定している行程は、中学校を出発後近くにある河口(標石のある)まで行き、そこから上流に向けて河口沿いにある車の通らない自転車道を通って、大和川と石川の合流地点まで行き、そののちは石川沿いに石川河川公園あたりまでの片道約22kmになります。多めの3時間ほどかけて移動する予定です。


スタート予定地点

大和川と石川の合流地点

合流地点 標石


石川河川公園

 実際の予定通りに7時30分に出発をしました。河原沿いの歩行者と自転車が通れるところを通りましたが、途中舗装から砂利に変わったところで自転車のタイヤがパンクしました。実際の時もパンクしないように自転車を降りて移動する必要があります。そのまま川沿いに進みましたが、途中から草が生い茂り自転車の轍はありましたが、草が生い茂って通行できない部分になったため、堤防上の道路に迂回しました。堤防上の道路も自転車・歩行者用の道路ですが、高野大橋から明治橋の間が自動車も入ってくる道路(歩道なし)となり、一部対面通行もある制限時速は30kmの道路ですが、どうみても60kmほどだしている自動車もあり中学生の集団が自転車で通行するには危険と感じました。生活道路のう回路を探して安全な道路を確認しました。う回路の探索やタイヤのパンクなどのため大幅に時間をとりましたが、11時には石川河川公園に到着しました。(大人の自転車で普通の速度で直行すると90分ほどで到着します。)
 天気予報で大気の状態が不安定とあったので、公園に到着してトイレや自販機などのチェックをしてすぐに帰途につきました。石川での水質ポイントを探したり、雷からの避難用の大型商業施設のチェックなどをしながら帰りましたが、気温が非常に高く自転車で走行しても熱風しか来ないため非常につらいもので、中学生には今の気温では実施不可と思いました。14時に中学校に到着すると同時に雷鳴が鳴り始めました。あとから気象レーダーを解析したところ、13時10分に奈良県生駒山付近にあった積乱雲が13時30分には予定ルートにかかり始めていました。目視から避難時間は20分しかないことになるので、雷鳴を観測時にはすぐに橋の下などの避難ポイントに速やかに退避できるようにする必要があります。


コンクリート(通行可)

砂利道(パンクしました)

舗装されている部分


橋の下

道路と共用(歩道アリ)

自転車歩行者専用部


八尾河内長野自転車道

自転車道案内図


採水予定地点(浅香)

採水予定地点(石川河原)


トイレ(平野区川辺公園)

トイレ(石川河原)

トイレ(石川河川公園)

実施するために検討する事項

  • 中学1年生の参加が可能かどうか検討する必要があります。(体力不足や体格が小さいことによる熱中症の発症の可能性)
  • 川沿いのためアップダウンはあまりないですが、文化部員には体力的にきついと思うので、途中何回か休憩をはさむ必要があります。(日陰になる橋や高速道路の下になります。)
  • サイクリストがかなりの数いてスピードが速いので、注意する必要があります。(マナーは守ってらっしゃいますが、中学生にマナーをしっかり事前指導する必要があります。)実施日は夏休みの平日がよさそうですが、このままの気温だと9月以降の土曜日実施になりそうです。
  • 近畿自動車道大和川の橋(大阪市平野区)から石川橋(藤井寺市)までの約6kmは日陰が全くないので、直前に休憩をとる必要あります。
  • 大和川は天井川のため、堤防の高さがビル3階建てぐらいあるので、堤防の上にある自転車・歩行者道路は高所が苦手な部員には不向きと考えらます。
  • 熱中症対策でクーラーボックス、保冷剤、スポーツドリンクなどを持っていく予定です。
  • 今回も熱雷が発生しましたが、自転車の進行方向後ろ側だったため、雷鳴するまで気が付きませんでした。(見通しが良いので事前に積乱雲を発見できると考えていましたが、積雲が発達し始めていることは目視で確認していましたが、発雷まで発達しているのに気づかなかったです。)当日はAMラジオと雲の監視を定期的に行う必要性を感じました。
  • 熱雷の避難場所として橋の下を予定していますが、近畿自動車道大和川橋梁から石川橋までの地点では橋の下には自転車ではいけないので、気象レーダーなどで確認をして安全なうちに通過するか、緊急事態では大規模商業施設に避難することも考える必要があります。
  • 近畿自動車道大和川橋梁の下は大きく自動車も入ってこない場所で、近隣にコンビニエンスストアーがあるので、休憩ポイントにして冷たい飲料水などの補充をする予定です。

指導者として失敗したところ(ヒヤリハット含む)

  • 自転車の空気圧が不足気味だったのを認識しておきながら放置して、タイヤをパンクさせてしまった。
  • タイヤの修理のため、1時間ほどロスしました。
  • 河原で草が生い茂り通行可能かどうか微妙だったところを無理に進んでしまい、正常な道路に復帰できましたが、足元が見えず危険でした。(冬場は通行しているようですが、本番では使用しません。)
  • 午後は非常に暑く水分は随時とりましたが自転車を走らせても熱風しかこず、筋肉痛や唾液がでないなどの熱中症の軽度の症状があらわれました。中学生にはこの気温では無理だと思います。
  • 帰りで道を間違え(堤防の自転車道から河原の道に降りるのを忘れた)たため、自動車道との併用区間で歩道なし(下高野橋から大和川大橋)に入ってしまい、自動車の運転速度が速いため非常に怖かったです。(途中で生活道路に入り、元のルート(河原の道)に復帰しました。)本番で間違えないように分岐点で写真を撮影しました。
  • 積雲の発達には注意を払っていましたが、気づくのに遅れました。実施するときには早めに避難できるように対策を練る必要があります。



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